村上誠一郎氏

　政治評論家の田崎史郎氏が30日、「モーニングショー」（テレビ朝日系）に出演。自民党総裁選の決選投票で石破茂氏に敗れた高市早苗氏の陣営が閣僚人事にブチ切れている背景を解説した。 【写真】24年前…黒タイツ姿の高市早苗氏 　27日に行われた総裁選は石破氏と高市氏の決選投票の結果、石破氏が国会議員票と都道府県連票ともにわずかに上回り、新総裁になると同時に次期首相の座を確実なものにした。 　石破氏は総裁選直後から組閣に着手し、裏金議員を排除するとともに、総裁選で石破氏を支持したいわゆる〝勝ち組〟を優遇。一方で「安倍路線の継承者」とされる高市陣営を冷遇していると言われているが、そのなかでも高市陣営を逆なでしたのが、かつて安倍晋三元首相を〝国賊〟と発言した村上誠一郎氏の総務相抜擢だという。 「高市陣営が最も怒っているのが、総務大臣に就任する予定の村上誠一郎さんなんですね。村上誠一郎さんは2年前、安倍さんの国葬のときに国葬に反対表明した上で、安倍さんを〝国賊〟と呼んだんです。それで自民党内でかなり問題になって、党紀委員会が1年間の役職停止の処分を下したんです。その人を何で総務大臣にするんだ、閣僚にするんだと（高市陣営は）怒っています」（田崎氏） 　これにコメンテーターの玉川徹氏も「（村上氏は）あまり閣僚経験ないですよね。そういう人を総務大臣という重要ポストに就けたのは、いろんなことを象徴しているんじゃないかと思いますね」と話すと、田崎氏は「その通りですね。だからこそ高市陣営は『俺たちにケンカを売るのか！』ってなっちゃうんですよ」と解説した。 　なお、高市氏は党三役の総務会長就任の就任の打診を固辞。「閣僚を打診されても受けるつもりはない」と、石破氏と距離を置く方針のようだ。