福岡県桂川町に新ごみ処理施設建設、用地取得費含む予算案が否決…余熱利用施設で説明求める声相次ぐ
福岡県飯塚、嘉麻両市と桂川町の廃棄物を受け入れる新たなごみ処理施設の建設事業を巡り、計画を進める「ふくおか県央環境広域施設組合」の議会の臨時会が25日開かれ、用地取得費約1億4200万円を含む今年度一般会計補正予算案を否決した。組合は早期の議案再提出を模索するが、スケジュールに影響が出る可能性もある。
新施設は老朽化した既存施設を集約する形で桂川町九郎丸に整備し、2030年度の開設を目指している。
臨時会では併設される温水プールなどの余熱利用施設について、計画に盛り込まれた経緯や運営方法に関して議員から説明を求める声が相次ぎ、採決の結果、賛成少数で否決となった。
閉会後、組合長の武井政一・飯塚市長は「再提出を含めて対応を検討する」と話し、副組合長の井上利一・桂川町長は「スケジュールは変えたくないが、どのような影響が出るかは分からない」と語った。
一方、同議会は飯塚市の住民グループが提出した計画の説明会開催を求める請願については採択した。