【6月から変わります】定額減税だけじゃない『お金の話』総まとめ!電気代アップ2つの理由・喜べない年金支給額アップ・徴収終わる税と始まる税など
『年金支給額』2.7%UPも…物価高で実質“目減り”
続いては『年金支給額』の話です。6月から年金の支給額が2.7%上がります。例えば、68歳以下・国民年金・満額の場合、月1750円アップ、月額6万8000円の支給です。 ただ、物価変動率はプラス3.2%なので、実質的には目減りとなります。現役世代の将来の負担が重くならないよう、年金の改定率は物価などの変動率より低く抑えるというルールがあるため、物価が上がったとしても、それと同じ割合で支給額も上がるわけではないのです。
『森林環境税』徴収開始…一方で『復興特別税』は終了
6月から『森林環境税』年間1000円の徴収も始まります。森林環境税とは、国内の森林整備のために、納税者1人あたり年間1000円を負担する税金です。住民税に上乗せして徴収されます。 一方で、徴収が終わったのが『復興特別税』です。住民税に上乗せする形で納税者1人当たり年間1000円徴収されていた税金です。新たに徴収される森林環境税と、徴収の終わった復興特別税で、つまりプラスマイナスゼロとなります。
この森林環境税は、人口や森林面積などを基に、国から都道府県・市町村に分配されます。国民からの税の徴収に先駆けて、2019年からすでに1280億円が分配されています。例えば大阪市には2022年度に3億1000万円が分配されています。 しかし、各市町村に分配されたお金の39%は、森林整備に活用されていません。例えば、市の「9割が森林」である兵庫県宍粟市の場合、分配額は4年間で4億3000万円ですが、そのうち45%が未活用になっています。
宍粟市の担当者によりますと「森林整備をしたいけれども、人手不足で、使いたくても使えない」とのこと。未活用のお金は現状は積み立てているそうです。
『阪神高速道路が値上げ』長距離ドライバーなどに影響か
最後に『阪神高速道路の値上げ』について見ていきます。ETC搭載・普通車の場合は以下のようになります。 【5月まで】 ・32.3kmまでは、距離に応じた料金 ・32.3kmを超えたら、一律1320円 【6月から】 ・51.7kmまでは、距離に応じた料金 ・51.7kmキロを超えたら、一律1950円