「大谷ってそんなにすごいんですか?」後輩の質問、何と返すのが正解?
人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎) 著者プロフィールを見る ● クイズ 大リーグのワールドシリーズも佳境である。野球好きの同僚と大谷翔平の話題で盛り上がっていたら、横にいた若い後輩が「大谷ってそんなにすごいんですか?」と聞いてきた。 「何言ってんだ。当たり前だろ!」だと答えになっていないし、「興味ないなら話に入ってくんな」と言うのも冷たすぎる。どう返すか? (A)「そりゃ、すごいよ。今年はフィフティ・フィフティ達成だしね」 (B)「学者にたとえるなら、ノーベル賞を3つか4つ取った感じかな」 (C)「おっ、興味湧いてきたか。まさに、そこが大谷のすごさだよ!」
● 正解は…… B × (A)「そりゃ、すごいよ。今年はフィフティ・フィフティ達成だしね」 ◎ (B)「学者にたとえるなら、ノーベル賞を3つか4つ取った感じかな」 △ (C)「おっ、興味湧いてきたか。まさに、そこが大谷のすごさだよ!」 ● 解説 きっとその後輩は、素朴に疑問に思って聞いてきたのでしょう。じつは悪意や皮肉が混じっていたとしても、わざわざネガティブな意図を読み取る必要はありません。まずはノンキに善良に対処するのが、ノンキで善良な人間関係を築く基本です。 大谷をよく知らない相手に対して、Aのように「フィフティ・フィフティが」と言っても意味が通じないでしょう。ここは別の分野にたとえるBが、わかりやすくて親切な返し。この例えが適切かどうかは分かりませんが、それなりに会話が転がればそれで良しです。 Cも、興味がなかった人にも興味を抱かせていることこそがすごいというのは、間違いなくそのとおり。ただ、話がやや抽象的で、相手がピンと来ない可能性が高そうです。
石原壮一郎