大統領候補者の高齢化に一石...バイデンとトランプより「若いものリスト」がバズる
<高齢の大統領候補を揶揄する動画がTikTokで大人気>
チャバタパンからカラーテレビまで、ジョー・バイデンとドナルド・トランプより若いものを列挙した動画がバズっている。 【動画】トランプの動画がネット上で話題に...男性を押しのけた? 肩をたたいただけ? アメリカ大統領のバイデンは81歳、前大統領のトランプは78歳。2人とも史上最高齢の大統領候補者になる見通しだ。 それまでの最高齢は69歳で就任したロナルド・レーガンだったが、トランプは70歳、バイデンは78歳で大統領になった。 しかし2人のテレビ討論会をきっかけに、バイデンの年齢をめぐる懸念が噴出。インフルエンサーのブライアン・シューは、ネット上で火が付いた論議を1本の動画にまとめた。 シューはこの動画を制作した理由について、「最初の大統領候補者討論会を見て絶望し、『この人たち化石だよね、なんで引退してないの?』と思った」と本誌に語った。 「『しかしどれだけ古いんだろう?』と考え始め、この化石化の背景をもっと際立たせる人物や出来事を探し始めた」とシューは言う。 アラスカ・ハワイより「先輩」 シューがTikTokに投稿した動画の内容は単純だ。バイデンとトランプより若いもの。バイデンが生まれたのは1942年11月20日、トランプは1946年1月14日だった。 列挙しているのはインドの国(1947年に独立)、アラスカ州とハワイ州(アメリカの州になったのは1959年)など。人種の違う相手との結婚が全米で認められたのは1967年。フランスでギロチン処刑が最後に執行されたのは1977年だった。 カラーテレビは1954年の発明で、チャバタパンは1982年に創作された。 動画の再生数は投稿されてからわずか1週間で1800万回を超え、300万の「いいね」と数千のコメントが寄せられている。 「ビル・クリントンが最初に選出されたのが30年前なのに、いまだに彼の方がこの2人より若いってどうかしてる。自分の国の政治制度に大失望」 「ちょっと待って、バイデンが17歳になるまで、48州しかなかったってこと?」 「何だって?! 我々の現職の大統領は、第2次世界大戦中に生まれたの?」 「この2人が年寄りだとは知っていたけれど、思っていた以上にどうかしてるってことが、これで分かった」 動画にはそんなコメントが並んだ。 パート2もバズり中 データサイエンティストでコンテンツ制作者のシュー(TikTokとInstagramのユーザー名は「@bri_xu」)は、党派に関係なく年齢を懸念するコメントがこれほど多く寄せられたことについて、少し楽しくもあり、少し落ち着かない気持ちにもなったと本誌に打ち明けた。 「自分は現在ニューヨーク市に住んでいて、その前はサンフランシスコ、育ったのはミシシッピ。つまり出身地の政治色はさまざまだった」 動画のコメントを通じ、大統領候補の2人よりも若いものを挙げてくれたユーザーも多く、「パート2を制作する助けになった」とシューは言う。 ポリオのワクチン、学校の人種隔離の廃止などを列挙したパート2動画も既に出来上がり、2日間で700万回近く再生されている。 ちなみにアメリカ大統領の年齢の若い方を比べると、テディ・ルーズベルトは史上最年少の42歳で就任した。次いでジョン・F・ケネディの43歳、ビル・クリントンの46歳の順だった。 Potus.comによれば、アメリカ大統領は平均すると55歳で就任している。
レイチェル・オコナー