民放ドラマ史上最も泣ける作品は? 心震える感動作ベスト(1)主題歌が最高…涙を誘った原作にはないキャラは?
ドラマを観る理由は人それぞれだろう。単なる暇つぶしの人もいれば、トキメキを感じたい人、または何もかも忘れて笑いたい人。そして中には、涙を流してスッキリしたい人など。今回は、絶対に泣けるドラマを5本セレクト。作品の魅力も合わせてご紹介する。第1回。(文・菜本かな)
『1リットルの涙』(2005)
脚本:江頭美智留、大島里美、横田理恵 出演:沢尻エリカ、薬師丸ひろ子、錦戸亮、成海璃子、真田佑馬、三好杏依、小出早織、松山ケンイチ、佐藤重幸、勝野洋、藤木直人、陣内孝則 【作品内容】 中学3年生の池内亜也(沢尻エリカ)は、名門進学校・明和台東高校の受験の日、足がもつれて転倒。同じ高校を受験する麻生遥斗(錦戸亮)と偶然出会う。 無事に合格して、遥斗と再会する亜也。しかし、亜也の身体にはすでに異変が起きていた…。 【注目ポイント】 15歳で脊髄小脳変性症を発症した木藤亜也のノンフィクション書籍を原作としたドラマ。筆者は大学時代、本作についてレポートを書いたことがあるため、個人的にも印象深い作品だ。とくに、亜也を演じた沢尻エリカの「病気は、どうして私を選んだの?」という台詞を聞くと、いつも涙が止まらなくなってしまう。 作中で、亜也が通う学校の合唱コンクールの課題曲だったレミオロメンの「3月9日」や、挿入歌の「粉雪」が、放送を機にオリコンチャートで上位にランクインするなど、音楽業界にも大きな影響を与えた作品だったように思う。いまだに、この2曲を聴くと『1リットルの涙』を思い出す人も多いのではないだろうか。 ちなみに、錦戸亮が演じている亜也の恋人・麻生(めちゃくちゃに良い彼氏…!)は、原作には存在しないキャラクターではあるが、「亜也にも恋愛をさせてあげたかった」という亜也さんの母の願いを叶える形で、登場することになった。亜也と麻生の切ない関係性も、視聴者の涙を誘うポイントになっている。 (文・菜本かな)
菜本かな