私が人差し指トラックボールを愛する理由。デビューモデルはサンワorエレコムが◎【今日のライフハックツール】
親指1本で左右クリックをこなせる『サンワ 400-MATB137』
人差し指トラックボールのメリット、デメリットが理解できたところで、周辺機器メーカーとして国内の双璧とも言えるサンワサプライとエレコムからリリースされているプロダクトをチェックしておきましょう。 いずれも直径44mmの中玉を採用したタイプになります。 まずは、有線バージョンなら実勢価格が約5,000円前後(執筆時点)の『サンワ 400-MATB137』。 人差し指トラックボールの中では最後発(筆者調べ)の『400-MATB137』は、左右クリックのボタンを親指で操作するところが特長的です(※専用ドライバーでボタン割当を変更することもできます)。 人差し指トラックボールユーザーには、こだわり強めの人が多い印象。マウスからの移行組はすんなり慣れることができる仕様だと思います。 分解能(カーソル移動の細かさ)は、600/800/1,200/1,600カウントの4段階切り替え式で、読み取り方式は光学センサー式。 ボタンは5ボタン仕様になっていて、左ボタン、右ボタン、ホイールボタン、戻るボタン、進むボタンが搭載されています。 先ほども触れたとおり、人差し指トラックボール市場には強いこだわりを持ったユーザーが多いので、価格高めの高機能タイプが主流になっています。そんな中『400-MATB137』は、リーズナブルな価格設定にも要注目です。 ちなみに無線バージョンもありますが、マウスのように振って動かすことがないので、個人的には電池を気にする必要がない有線バージョンがオススメです。無線バージョンは、PCとタブレットなど複数機器を切り替えつつ共用したい場合に選択しましょう。
筆者が愛用している『エレコム M-DPT1MRBK』
こちらは、エレコムがリリースしている『エレコム M-DPT1MRBK』。定価こそ2万円超ですが、かなり息の長い機種になっていることもあり、現状の実勢価格は約7,500円前後(執筆時点)。 分解能は500/1,000/1,500カウントの3段階切り替え式で、こちらも読み取り方式は光学センサー式。 ボタン数は8ボタンの多機能仕様になっています。 『M-DPT1MRBK』も専用ドライバーでボタン割り当てを変更可能ですが、デフォルトでは左クリックが親指、右クリックが中指という形。マウスから移行するとき、人によっては違和感が大きいかもしれません。 しかし、カーソルスピードを一時的に遅くできる(分解能をアップする)ボタンなど、ユニークな使い勝手は『M-DPT1MRBK』ならでは。今回、『サンワ 400-MATB137』を新たに購入して試用してみたわけですが、あくまで個人の見解としては、今のところ乗り換えるつもりはありません。 『M-DPT1MRBK』は、1台で有線仕様と無線仕様を使い分けできるマルチ接続タイプ。高耐久スイッチの採用など、本来は高価格帯に位置するモデルだけに、さすがの作り込みとなっています。 ちなみに、『サンワ 400-MATB137』と『エレコム M-DPT1MRBK』は同じボール径のライバル機となっていますが、なぜか縦方向の分解能に差があります。 具体的には、左右方向に動かしたときには同じ速度でカーソルが移動してくれるのですが、上下方向に動かしたときには、『400-MATB137』のほうが速く移動します。 いずれも、単体で使う場合には慣れてしまえば問題はないのです。しかし、もし両機を併用するつもりなら、持ち替えるたびに狙ったところに動かないのがストレスになるので、ご注意ください。
腱鞘炎などに悩まされている人へ
マウス、親指トラックボールの使いすぎで、手首付近に痛みが出てしまう人なら、人差し指トラックボールへの乗り換えを積極的に検討すべきだと思います。 シンプルに、人差し指の怠惰な動き(中指を添えると、さらにラクになります)だけでカーソル操作が可能になるので、若干のハードルを越えて移行する価値はあります。 マウスクッションなどを併用したほうが手に馴染むこともありますので、可能なら、まずはお近くの店頭で感触を確かめてから、購入するかしないかを判断するようにしましょう。 今日のライフハックツールをもっと見る>> Source: Amazon.co.jp
田中宏和