雅子さまから愛子さまへ託されたブローチ…皇室が重んじる「質素倹約」という伝統の始まり
雅子さまから譲り受けたアクセサリー
「愛子さまは公務の際につけていらっしゃったアクセサリーが注目されました。特にパールのイヤリングとネックレス、そしてホワイトゴールドと11粒のパールがあしらわれたブローチをよくつけていらっしゃいます」(前出の皇室ファッションに詳しいジャーナリスト) このブローチは、3月27日に、神武天皇陵へ初めておひとりで参拝されたときにも着用されていたものと同じもの。陛下と鑑賞された雅楽演奏会の時は向きを変えてつけられていた。 「同じアイテムでも、向きや角度を変えるだけで雰囲気も変化します。そうしたひと工夫もされ、さりげないおしゃれを演出されているのでしょう。愛子さまはもちろんですが、もしかしたら雅子さまもご一緒に親子でコーディネートされているのではと思われるほど、お二人のセンスが光っていますよね」(前出のつげさん、以下「」内も) 愛子さまが身に着けられているアクセサリーは、お買い求めになられたものもあるだろうが、お身内の方からプレゼントされたものや、雅子さまから譲られたものもあるのではないか、と前出のつげさんは語る。
質素倹約を心掛けられている天皇陛下
皇室の方々のお召し物やアクセサリー類は、国産ブランドのものや、国産の素材を使用したものがこれまでも数多く用いられてきた。 「これは『できるだけ日本製品を使っていきたい』という皇室の方々のお気持ちでもあります。そこには『日本の産業に少しでも貢献したい』という思いもあり、基本的には国内メーカーのもの、日本で作られたものをお召しになることが非常に多いです」 SNSなどでは愛子さまのアクセサリーは国内の老舗宝飾ブランド「MIKIMOTO」のものではないか、という声も相次いだ。 ただ、つげさんは特定された愛子さまのアクセサリーを見て、「すべてがMIKIMOTOのものではないのでは?」と疑問を指摘する。 「すべてをMIKIMOTOでそろえるとなれば、すごい金額になります。それは、以前、天皇陛下が話されたお考えとは異なるように感じます」 いったいどういうことだろうか。 天皇陛下はご結婚前の独身時代に、お妃の条件として『ティファニーに行って、あれやこれやと物を買うようでは困る』とお話になられたのは有名な話。これは『贅沢を避ける意味』であると、お考えを述べられていた。質素倹約を心掛けられている天皇陛下が、娘のために宝飾品をあれこれ揃えるといったことは考えにくい。 「国内ブランドでMIKIMOTOと似ているデザインのものだったり、過去に雅子さまや叔母の黒田清子さん、ほかの皇族方が所有していたものを譲られている可能性もあると思います。雅子さまも上皇后美智子さまからブローチをいただいたこともありました」 その象徴が「ティアラ」だ。ティアラは女性皇族の正礼装である「ローブ・デコルテ」というドレス姿に合わせてお召しになられる。