12度ダブルダブルを記録している静岡のジョン・ハーラー［写真］＝B.LEAGUE

「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」B2第13節は、約2カ月ぶり今シーズン2度目の水曜開催。第4節で対戦した各チームがホームとアウェーを入れ替えての再戦となる。 　黒星先行に転じながら再び貯金生活に突入したベルテックス静岡は、ホームに神戸ストークスを迎える。バンビシャス奈良と対戦した前節では、ジョン・ハーラーが2試合で9本のダンクを炸裂させるなどインサイドで優位に立って連勝。GAME2の第4クォーターに34失点したことは反省材料だが、貯金3まで盛り返したことは良い成果だ。ただ、直近の4連勝はアウェーゲームで、ホームでは現在4連敗中。ホーム3連戦の初戦となる今節は、地元のファン・ブースターの前で勢いあるパフォーマンスを披露したいところだろう。 　対する神戸は、シーズン序盤から白黒はっきり連勝と連敗が続き、現在8連敗中。福井ブローウィンズを迎え撃った前節は、チームの課題であるリバウンドで改善が見られたものの、ファウル数とターンオーバーは増加。成功率でリーグ上位の3ポイントシュートも2試合ともに5本の成功にとどまった。この8連敗はいずれも東地区勢との対戦。約1カ月ぶりとなる西地区勢との対戦で心機一転、白星を重ねていきたい。 　第4節の対戦では静岡が76-60で制し、勢いに乗っていた神戸の連勝を止めた。ただ、神戸はターンオーバー20、今シーズン最少得点に終わったオフェンスを修正できれば十分に戦えるだろう。速攻でポゼッションを増やすと同時に、アウトナンバーで攻める状況を多く作ることが、ターンオーバーの減少にもつながるだろう。 　神戸に連勝し東地区2位に浮上した福井ブローウィンズは、青森ワッツをホームに迎え撃つ。青森は熊本ヴォルターズと対戦した前節GAME2で追い上げ実らず、1点差で連勝を逃した。第4節での両チームの対戦は、青森が福井の猛追を2点差でかわしているが、福井はライアン・ケリーが不在だった。インサイドが手薄な中、直近2節を2勝2敗で乗りきった青森が、中2日で臨む今節も踏ん張ることができるか。前節にコンディション不良から復帰したマックス・ヒサタケの体力に期待したい。 　大量失点が続き、連敗が21まで伸びた愛媛オレンジバイキングスに対し、熊本ヴォルターズは4勝目を挙げ、両者のゲーム差は3に広がった。前節の愛媛はGAME1で30得点を挙げた青木龍史が、GAME2開始早々に負傷交代。大友隆太郎とともに戦線離脱することになった。それでも、合流間もない原田大和が代わって26分38秒に出場。チームの雰囲気を変えるようなプレーを披露し、ホームのファン・ブースターに希望を与えたいところだ。 　3連勝中の鹿児島レブナイズは、15連勝で西地区首位をひた走るライジングゼファー福岡と2ゲーム差のまま追走中。一方、今節鹿児島と対戦するバンビシャス奈良は、前節で静岡に連敗したものの、GAME2では試合時間残り3分間に16点差から1点差まで詰め寄る粘りを見せた。その追い上げに大きく寄与したのが古牧昌也と石井峻平。特に古牧はこのところ得点に絡む場面が増えており、第4節の鹿児島戦でも11得点。攻守にわたる古牧のハッスルは、奈良の勝利に欠かせない。 文＝吉川哲彦 ■B2第13節試合日程 ・アルティーリ千葉vs山形ワイヴァンズ（＠千葉ポートアリーナ） 12月18日（水）19時～ ・福井ブローウィンズvs青森ワッツ（＠セーレン・ドリームアリーナ） 12月18日（水）19時～ ・ベルテックス静岡vs神戸ストークス（＠静岡市中央体育館） 12月18日（水）19時～ ・愛媛オレンジバイキングスvs熊本ヴォルターズ（＠松山市総合コミュニティセンター） 12月18日（水）19時～ ・鹿児島レブナイズvsバンビシャス奈良（＠鹿児島県総合体育センター体育館） 12月18日（水）19時～ ・福島ファイヤーボンズvs富山グラウジーズ（＠円谷幸吉メモリアルアリーナ） 12月18日（水）19時5分～ ・ライジングゼファー福岡vs信州ブレイブウォリアーズ（＠照葉積水ハウスアリーナ） 12月18日（水）19時5分～