2回、好プレーの周東（左手前）を迎える近藤（撮影・大泉謙也）

　◆楽天0―7ソフトバンク（1日、東京ドーム） 【記者コラム／好球筆打】 　「守備力の差」が勝敗を分けた。そんな試合ではなかったか。勝利したソフトバンクにとって何より大きかったのは中堅手・周東佑京が見せた〝超速〟ランニングキャッチだろう。 ■中村晃が破顔【写真】 　1点先制後の2回だった。2死一、二塁のピンチで、小深田が放った左中間へのライナー性の打球に一直線。最後は懸命に左腕を伸ばし、白球をグラブにおさめた。俊足が売りの周東だからこそ追い付けた至極のキャッチ。抜けていれば逆転を許すところだった。 　試合後、小久保監督も「あれは周東でなければ捕れない打球。あまり打てなくても（先発で）使う理由はそこにある」と大絶賛していた。まだ2回だったが、勝敗を分けるワンプレーとなった。 　それだけではない。4回1死一、二塁では中島の放った右前打を正木が素早く処理し、本塁へノーバウンド返球。二走辰己の生還を許さなかった。5回2死二、三塁の場面では捕手甲斐が本塁のはるか手前でバウンドした投球を身をていしてストップ。そんな積み重ねが、今季13度目の零封勝ちにつながった。 　一方の楽天は2、4回と長打を許した際、いずれも一走だった近藤の生還を許した。同じく4回2死二塁の場面では外野が浅めに守っていながら牧原大の左前打で二走甲斐の生還を許した。7―0と一方的なスコアとなった背景には、やはりそれなりの理由があった。（石田泰隆） 【#OTTOホークス情報】