【リーグワン】“東京ダービー”はBR東京が1点差逃げ切り! 東京SGは“サヨナラトライ”ならず連敗
◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部第2節 BR東京 33ー32 東京SG(2024年12月28日 秩父宮) 黒星スタート同士の“東京ダービー”は、BR東京が33-32(前半19-20)で東京SGを破り、2戦目で今季初勝利を挙げた。東京SGは2連敗で、今季就任した元日本代表SOの小野晃征ヘッドコーチ(HC、37)も初白星はお預けとなった。 BR東京は三重に21-23で逆転負けした開幕戦から先発2人を変更。日本代表FLファカタヴァアマトとFBルーカスがスターティングで今季初出場となった。初戦で埼玉に12-33で完敗した東京SGは先発3人を変え、南アフリカ代表WTBコルビ、ニュージーランド(NZ)代表FLケインがメンバー外となった。 前半2分に東京SGがPGで先行も、BR東京が同6分に逆転。敵陣右ラインアウト起点のアタックからNZ代表SHペレナラの2人飛ばしパスで数的優位をつくり、WTBヴァカヤリアの左隅トライで7-3とした。10分にはロックのグッドヒューがキックチャージしたボールを自らつかんで抜け、FLマクカランが左中間へ走り込んで14-3。14分にも相手キックを自陣22メートルラインで拾ったFBルーカスが1人かわして右タッチ際を爆走し、ロックのストーバーグが右中間へ運んで19-3とリードを広げた。 しかし、東京SGも前半20分、右ラインアウトから右WTB尾崎晟がさばくムーブでCTBピニヴァイが抜けてWTB河瀬がトライ(10-19)。さらにBR東京WTBロトアヘアアマナキがシンビンとなった反則から攻め続け、31分にPR森川が右中間へねじ込んで17-19とした。前半終了間際には敵陣のスクラムで反則を誘い、SO高本のPGで20-19と試合をひっくり返して折り返した。 後半5分、BR東京はゴール前正面のラックからペレナラが高速パスを左のルーカスへ通し、SO中楠の左中間トライで再逆転に成功(26-20)。9分には敵陣でのターンオーバーを起点にCTB池田が抜け出し、33-20とした。 それでも東京SGは16分、ゴール前スクラムのFK獲得から速攻で河瀬が左中間へトライ(25-33)。23分には自陣で相手ラインアウトのスチールから途中出場のNo.8イオアネがハーウエーラインまで突破し、河瀬が右隅へハットトリックとなるトライを決め、32-33と追い上げた。試合終了間際には敵陣右中間のスクラムから攻め続け、河瀬が中楠のタックルを受けながら左隅へ飛び込んだが、テレビジョンマッチオフィシャル(TMO)で左足がタッチに出ていることが確認されてノートライの判定。BR東京が1点差で逃げ切った。