亡命申請を制限する米大統領令、アメリカ目指す移民はどう感じたか
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アメリカのジョー・バイデン大統領は4日、メキシコとの国境に押し寄せる記録的な人数の移民の抑制を目的とした包括的な大統領令を出した。 新たな大統領令では、不法越境した移民について、亡命申請を処理することなく迅速に立ち退かせることができる。 当局によると、7日間における1日当たりの平均越境者数が2500人に達した時点で、この制限が発動される。1日当たりの平均越境者数が7日間連続で1500人を下回れば、2週間後に移民に対して国境を再び開放する。 ホワイトハウスは、「これらの措置は、南部の国境が対応し切れない状況の場合に実施される。入国管理当局は、滞在する法的根拠を持たない個人を迅速に立ち退かせることが容易になる」と述べた。 大統領令にはこのほか、裁判で移民事件を迅速に解決するための措置や、アメリカ国内にとどまる法的根拠がないと判断された人を迅速に国外退去させる措置などが含まれている。 この大統領令が施行された数時間後には、移民や人道支援活動家、アメリカの一部の住民が、政府の移民抑制計画に懸念を表明した。
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