角田裕毅「あそこしか抜けなかった」日本GPではなぜ逆バンクが最大のオーバーテイクポイントになったのか、本人が説明|WEDNESDAY F1 TIME
2024年のF1日本GPで10位入賞を果たした角田裕毅が、今季鈴鹿で何度もライバル車を抜いた、オーバーテイクポイントについて語っている。 【動画】角田裕毅が鈴鹿でのピット映像を見て「あいつ!あいつ!」ウィリアムズのスタッフが邪魔だった? RBのVCARB 01を駆る角田は、13/53周目にピエール・ガスリーを、33/53周目にニコ・ヒュルケンベルグを、S字からの逆バンクで、アウト側からかぶせて抜き去った。本来ならDRS終わりとなるストレートエンドのターン1、ターン11のヘアピン、ターン16のシケイン飛び込みなどが代表的な抜きどころとされていた。 だが角田は、ターン6について「あそこしか抜けなかった」と他のセクションよりも逆バンクが抜けるポイントで、明確に狙っていたと明かしている。
角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 Time #7』に出演。番組MCのサッシャ氏、角田の師でもあるレーシングドライバーの中野信治氏とともに、その映像を見ながら振り返った。 角田「あそこ(逆バンク)しか抜けなかった。ストレートがあまり速くなかったんで。今回、RBとしてできるだけダウンフォースを使うセクター1で抜くしかなかった。あそこは本当に今回のオーバーテイクポイントとして、僕は毎回狙っていた」 サッシャ「例年はシケインとかもありましたけど。逆バンクがやっぱり狙いどころだったんですか?」 角田「そうですね。やっぱりストレートが抜きにくかった。今回はでも本当にできるだけすぐにでもオーバーテイクしたかった。アルピーヌはたぶんストレートでも抜けたんですけど、(13周目時点で)前の(バルテリ)ボッタスを追っていたので」 また、角田は逆バンクで抜くためには、その手前のS字からのライン取りが重要だと説いている。 角田「これが初めての逆バンクでのオーバーテイクでした」 中野「(手前のS字から)ずっと狙ってるよね」 角田「もう狙ってますね。2コーナーぐらいから(ターン6で抜くと)決めている感じ。やっぱりS字って一つひとつのコーナーで、リズムが一つ狂うと、毎回次のコーナーが狂うので。そのプランを立てていかないと厳しい」
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