「1杯200円~5万円まで」広がるコーヒーの世界 アジア最大のコーヒー見本市で見た驚きの商品
「当社の創業者で、びっくりドンキーを立ち上げた先代社長の庄司昭夫が、もともとコーヒーへの思い入れが強い人でした。そうしたDNAもあり、2002年に自社のコーヒー焙煎工場を創設。以来、高品質なスペシャルティコーヒーにこだわってきました。2022年に工場操業20年を迎えたのを機に、新たなブランドを立ち上げたのです」 事業の責任者である田中健太氏(タップルートコーヒーロースターズ ヘッドロースター)はこう話す。
■通販向けは自社レストラン向けとは別工程 田中氏は、コーヒー焙煎工場長も兼任するが、同工場では1日300~600キロのコーヒー豆を焙煎し、びっくりドンキーなど自社グループのレストラン向けに供給してきた。今回のような通販向けは別工程で製造している。 これ以外にも容器の側面を固定して、“コーヒーのテイクアウトがしやすいバッグ”を開発した「OTOHEI」(本社:熊本県熊本市)などユニークな商品もあった。
これまで見てきたように、コーヒーは関連商品も含め多様なラインナップがそろっている。こだわりが強い人にもぴったりの品を見つけることができるだろう。
高井 尚之 :経済ジャーナリスト、経営コンサルタント