投資はもう止めたほうがいい?…〈株価暴落〉を受け止めて、今こそするべき「原点回帰」とは【CFPの助言】
投資に「不向き」な人は?
投資・積立投資を始めて、半年~1年程度が経過した、いわゆる「初心者」の人たちに確認をしたいのが、下記の項目についてです。 (1)投資を始める際、長期あるいは中長期の運用と認識していたか (2)株式市場の乱高下において、ネガティブになっていないか (3)日常生活に影響のない余裕資金を活用した運用しているか (4)自身に合った投資スタイルの診断をもとに、投資を始めたか (5)(4)にあわせて、自身にあった資産配分の確認をしたか (6)ファンドを選択する際、「目論見書」の説明を受け、理解したか (7)(6)にあわせて、運用管理費用(信託報酬)について、説明を受けて理解したか 上述の(1)~(7)について、(2)は個人的な考えなので、正解はありません。しかし、(1)・(3)・(4)・(5)・(6)・(7)について、「NO」または「あまり理解できていない」という回答の場合、基本的かつ重要なルールの理解が不足しているといえるでしょう。長期や中長期での資産運用・資産形成に関しては、不向きな性分かもしれません。 そういった人は、金利の上昇局面を味方に、確実性のある貯えの仕方へシフトしてもよいでしょう。 自分自身の「投資スタンス」を見直そう 今回のような「株価暴落」があったときこそ、自分自身の投資について、「ブレのないスタンス」を貫くことが大切です。 将来の予測はどんな経済学者でも不可能です。その前提のなかで、「ブレのないスタンス」とは、以下のように考えることです。 ・「投資の一番の敵は己の心」と再認識する。 ・ネットやYouTubeの情報を鵜呑みにせず、情報発信者・発信元の意図を考える。 自分自身と家族のライフプランの点検と確認、そして長い人生へ向けて、ライフイベントを見つめ直してみましょう。 そこから適切な「アセットアロケーション(資産配分)」と「リバランス(軌道修正)」を、もう一度振り返って実行してみることが、真の資産運用・資産形成の王道といえます。 中山 国秀 生活設計本舗 秀ちゃん ファイナンシャルプランナー
中山 国秀