大学キャンパスで清掃作業中の男性が心肺停止…看護学生たち12人が連携し命救う【愛媛】
南海放送
きょう、松山市の大学生ら12人が一人の男性の命を救ったとして表彰を受けました。命を救ったカギは「勇気ある連携プレー」です。 松山市中央消防署の政田昌三署長から感謝状を受け取ったのは、聖カタリナ大学の学生11人と教員1人の12人です。 今年10月。聖カタリナ大学松山市駅キャンパスで清掃作業をしていた高齢男性が作業中に倒れ、心肺停止となりました。 聖カタリナ大学 看護学科2年 橋元深緒さん: 「脈みて、なかったので…で、このちゃん来てくれて」 香川ここのさん: 「(顔色が)青黒いというか、普通の色じゃなくて、異常な状態だとすぐに分かりました」 当時、男性が倒れたすぐそばの教室で、自習や学園祭の準備をしていた2年生の8人。男性を助けようと、それぞれがすぐに行動に出ます。 橋元さんは、男性を発見して30秒ほどで胸骨圧迫を開始。 橋元さん: 「不安と怖さはずっとありました。自分がしないとみたいな感じでしたね」 濱岡さんは、事務室の職員に知らせに走り…建物の入り口で搬送経路を確保。他の学生も、症状の経過を記録したり、応援を呼んだり。 119番通報をした公文さんは… 公文さん: 「スマートホン持って、ずっと動画を映していました」 傷病者の様子を撮影しながら、動画で情報を共有する「ライブ映像119」で、救命活動をアシスト。 実は彼らは、将来看護師を目指して勉強中の看護学生。全員が、1年生の時に救命救急法を学んでいたのです。連携しての的確な救命処置によって、男性は一命をとりとめました。 橋元さん: 「私が最後に見たのは心拍は戻ってまだ意識はなかったので、無事退院されたと聞いた時は、本当に命をつなげられてよかったなと思いました」 消防庁のデータでは、心肺停止状態の人にすぐに応急手当を行った場合、1か月後の社会復帰率が行わなかった場合と比べ、およそ3倍高くなることが分かっています。 松山市中央消防署 六車昌起さん: 「消防局では定期的に救命講習を実施しています。そこで胸骨圧迫やAEDの使い方を説明していますので、よろしければ是非受講して下さい」