米議会への直談判不発 ゼレンスキー氏、危機迫る
【ワシントン共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、米国の対ウクライナ軍事支援予算の承認に反対する一部の共和党議員に翻意を促そうと米議会で直談判したが、不発に終わった。昨年12月にロシアの侵攻開始後、初めて訪米した際の歓待ムードとは一変し、支援疲れに直面。抗戦の成否を左右する予算が年末にも枯渇する危機が迫っている。 来年の大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領の「米国第一主義」に同調する共和党保守派は、欧州の戦争よりも米南部国境に押し寄せる不法移民を重大な危機とみる。国境の警備強化策を取らない限り、予算案には同意しないとの立場を崩さない。