今オフFA 争奪戦必至の"隠れキーマン" DeNA29歳外野手に「注目高まる理由」
今週末には日本シリーズが開幕。激闘の末、進出を決めたDeNAと王者ソフトバンクとの戦いも見どころとなる。そして、シリーズ終了後はいよいよFA戦線が本格化する。 【動画】好調な佐野は戸郷から豪快にアーチをかけた 今季は甲斐拓也、大城卓三、坂本誠志郎といった捕手の実力派がそろってFAイヤーとなることも注目されている。 また野手では虎の主砲、大山悠輔の去就にも高い注目が集まる中、ひそかに"目玉選手"になると見られている野手もいる。 DeNAの佐野恵太がその人。佐野は2016年ドラフト9位入団。アレックス・ラミレス元監督に才能を見出だされ、4番に抜擢されたサクセスストーリーも有名だ。 2020年には首位打者、22年には最多安打で打撃タイトルも獲得とバットコントロールに優れた球界屈指のスラッガーとしてしられる。 レギュラーシーズンは139試合に出場、打率「.273」、リーグトップの34二塁打、8本塁打、62打点をマーク。巨人と戦ったCSファイナルS第1戦でも相手エースの戸郷翔征から先制ソロを放つなど、存在感を示した。 また佐野といえば、今秋に行われる「プレミア12」でも侍ジャパンに初選出されたことも話題を集めた。侍ジャパンの主軸、ヤクルト・村上宗隆が故障で欠場となる中、同僚の牧秀悟とともに国際舞台でもDeNAの強力打線が存在感を示せるか、注目となる。 筒香嘉智の後を継いで、20年から4季にわたってキャプテンも務めるなど、責任感も強く、野球に真摯に向き合う姿勢も評価されている。 ただ、球界屈指の好打者である佐野も、在籍のDeNAにおいては外野陣は梶原昂希、桑原将志、蝦名達夫、関根大気、また今季入団した度会隆輝と豊富な人材を誇るとあって、チームに必要な人材であることは間違いないが、自身の状況をどう考えるかも注目となる。 一方、佐野が宣言となれば争奪戦必至とも見られている。優れたバットコントロールで一発もあり長打もある。今季の野球界では西武、楽天、広島、巨人など打線形成に苦しんだチームは多く、中軸を打てる選手は稀少とあって、求められそうだ。 佐野にとっては今週末の日本シリーズ、またその後は侍ジャパンの一員として「プレミア12」でどれほどのパフォーマンスを示せるかは自身の評価にも直結してくる。 宣言すれば、FAの目玉の一人となることは間違いなさそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]