頼まれても「ノー」と言えるようになるコツ5つ 「忙しいだけの仕事」を増やさないテクニック
■ ヒント2 言い訳しない 弁解してはダメです。あなたの価値観に基づいて、理由を説明してください。例えば「クルマがないから行けない」と言うのではなく「娘と過ごす時間を増やしたいので行かない」とあなたの価値観を伝えましょう。 ■ ヒント3 考え込まず、当たり前のように 「頼んでくれるのはうれしいけれど、今、引き受けられる状況じゃないんだ」と気軽に言ってみてください。 深く考える必要はありません。「そこを何とか」などと食い下がられても、同じ調子でくり返し答えることです。
「今、仕事の仕上げに集中している」といった理由もよいでしょう。当たり前の説明であればあるほど、相手が要求をくり返す可能性は少なくなります。 ■最後は自分の意思で決める ■ ヒント4 現状を説明し、仕事を選択してもらう もし、仕事を頼んだのがあなたの上司なら「今の仕事の大切さを考えると、新しい仕事は難しいと思います。 期限を延ばしていい仕事があるでしょうか? そうすれば、この仕事に取りかかれると思います」とあなたの現状を説明しましょう。ここでも、ニュートラルな発声を忘れずに。
■ ヒント5 引き受けるなら、自分の意思で 「ノー」と言った後で気持ちが変わり、やはりその仕事を引き受けると決めるならば、それは問題ありません。その仕事がしたいから引き受けるのであって、義務感だけで仕事をしてはいけません。 くり返しますが、大切なのは、まず「ノー」と言ってしまうことです。 しかたなく引き受けたり「悪いなあ」と思いつつ断るのではなく、「心から『イエス』と言えるか?」を自分に問いかけてみてください。
答えが「ノー」ならやはり断るべきです。「僕は、コミットできない仕事は断るのをルールにしています。この仕事を責任を持って引き受けることはできません」と伝えることです。 いいかげんな仕事をしても、相手に迷惑をかけるだけです。あなたも引き受けたことを後悔することになるでしょう。
マーク・フォースター :ビジネス・コーチ/青木 高夫 :博士(経済学)