熊本市の小中学校で始業式 子どもと大人で対処法が違う?長い休み明けの不調に注意
KKT熊本県民テレビ
熊本市内の小中学校で8日、始業式が行われ、3学期がスタートしました。子どもたちはみんな、やる気に満ち溢れた目標を掲げていました。
熊本市中央区の本荘小学校では、体育館に全校児童約70人が集まり、3学期の始業式が行われました。 ■校長先生 「楽しい冬休み過ごせましたか?」
校長先生のあいさつの後、児童たちは2人1組のペアとなり、お互いに3学期の目標を発表しあいました。 ■発表する男子児童 「早く起きれるようにしたい」 ■発表する女子児童 「なわとび大会で3分間跳べるようにがんばりたい」
始業式の後、児童たちはそれぞれの教室に戻りました。1年間の締めくくりとなる3学期、5年生のクラスで6年生に向けて頑張りたいことを聞きました。 ■男子児童 「読書を200冊ぐらい読む。ハリーポッターとか」 ■女子児童 「6年生になるから、低学年とか4・5年生とかを引っ張っていけるように」 ■女子児童 「家で3時間ぐらい勉強したいです」
【スタジオ】 3学期も楽しく過ごしてほしいですが、メンタルヘルスに詳しい医師は、長期の休み明けは子どもに不調が表れやすい時期だと話しています。 池上第二クリニックの心療内科・精神科が専門の池上研院長は、もし、子どもに「学校に行きたくない」という言動が見られた場合、大人は気持ちをしっかり受け止めることが大切だと話しています。 ■池上第二クリニック 池上研院長 「叱ったりすると、子どもは口をつぐんでしまいます。『行かないと〇〇のようになるよ。〇〇してやらないよ』と脅すような言い方もしないほうがいいでしょう」 池上院長は、勉強や友達・先生との相性など、「何か困っているの?」と悩みを聞いたうえで、モチベーションを高めることが大切だと指摘します。 ■池上第二クリニック 池上研院長 「仲の良い友だちと最近何をしたか、 何をしたいかなど尋ねてみてください。『じゃあ、行ってみようか?』、『今日はきついかもしれないけど、 行けたら明日からは楽になるよ』と背中を押すように言います。話を聞いてあげた後で言うと最初から促すよりも効果はあると思います」 子どもに寄り添い、サポートすることが大事なんですね。
一方で、今年は暦の関係から“奇跡の9連休”を過ごし、“現実”に戻ってきたということで、少し憂うつな仕事始めとなっている人もいるのではないでしょうか。 池上院長によりますと、大人の場合は、まず”職場に行ってみること”が大事。その上で、家族やメンタルヘルスの担当者に相談し、問題を整理することで「不安」を減らしていく。一方で、目標ややりがいを見つけたり、睡眠や休養、気分転換を取り入れたりして「モチベーションと自信」を高めていくことが大切だということです。