[180SX]とS13シルビアの顔を移植した[シルエイティ]はなぜあれほど流行したのか? 今いくらで買える?
■180SXにS13シルビアのフロントマスクを移植したシルエイティ
180SXといえば、「シルエイティ」の存在も忘れるわけにはいかない。シルエイティとは、180SXのボディに、S13シルビアのフロントまわりを移植したもの。180SXとS13シルビアは、姉妹車の関係にあるため、パーツの互換性が高く、板金作業なしでフロントマスクの移植が行えたのだ。 では、なぜ180SXにS13シルビアのフロントマスクを移植することになったか?事の発端は、走り屋が180SXの前部を破損させた際に「リトラクタブルヘッドライトだと部品代も修理代も高いから、シンプルで台数が多いS13シルビアのパーツを使えば、安く直すことができ、かつフロント部分の軽量化も行えるから、それがシルエイティの始まり、と言われている。 さらには当時の大人気マンガ『頭文字D』のなかで佐藤真子の愛機として青のシルエイティが採用されたことなどから、その人気は確実のものとなった。 1998年5月には限定500台で、日産純正のシルエイティが販売されたこともあった。名古屋のチューニングショップ「きっずはぁと」が、日産ディーラーに制作を委託したことによって実現したもので、純正シルエイティにはN1ライトやサイドステップ、専用ロゴやニスモ製LSDなどが装備されていた。 そんなシルエイティは今でも買うことができるのか?現在、大手中古車情報サイトにも12台流通しており、中古車価格は145万~330万円。 シルエイティの逆パターン、S13シルビアに180SXのリトラクタブルヘッドライトを移植した「ワンビア」というクルマも生まれた。 こちらは当時シルエイティほどの人気はなかったが、それでも「ワンビアの中古車」はまだまだ全国で5台流通しており、その相場は220万~430万円といったところで、かなり高騰していた。
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