男子110メートル障害の村竹ラシッドが社会人初戦13秒29で優勝「次につながる良い初戦」…織田記念
◆陸上 織田記念国際(29日、ホットスタッフフィールド広島) 男子110メートル障害決勝で、社会人初戦に臨んだ村竹ラシッド(JAL)が13秒29(向かい風0・6メートル)で優勝した。ゴール直後は「スピードに耐えきれなかった」と転倒したが、すぐにガッツポーズを3回見せて無事を報告。昨年の同大会で左太もも裏を肉離れしているため「2年連続ヒヤッとさせてすみませんでした。かなり良いレース運びができたと思います。次につながる良い初戦になった」と爽やかな笑顔を見せた。 ベースアップも感じた。「スタートの勢いは良い。(1台目に)届くのは当たり前なんですけど、より届きやすくなった。スピードも最初から出ているので、より1台目に入る前に刻むことができるようになりました」。さらに後半にも手応え。「初戦なので最後までスタミナが持たないと思っていましたが、思ったよりもあって耐えることもできましたし、後半からスピードアップもできた。今まで初戦でこんなにスピードに乗ってくることもなかなかなかったので、良い感覚だと思います」とうなずいた。 既にパリ五輪の参加標準記録(13秒27)を突破しているため、6月の日本選手権(新潟)で3位以内に入れば内定する。まず見据えるのは次戦のセイコー・ゴールデングランプリ(5月19日、東京・国立競技場)。「注目される大会だと思うので、もちろん優勝を狙ってしっかり良い走りがしたいです」。今大会の好スタートから、初の五輪舞台まで一気に突き進む。
報知新聞社