【対談】オリックス・宮城大弥×山下舜平大 黄金期の息吹
互いの存在
オリックス・宮城大弥[左]、山下舜平大[右]
若手の台頭がチームの進化を呼んでいる。続々と新たな力が芽を出す中で、先発ローテでも21歳左腕と20歳右腕が奮闘。絶対的エース・山本由伸の背中を追う2人の成長の根底にあるものは互いの存在そのもの。笑顔の絶えない対談が、ノビノビと育つ好環境を物語る。黄金期の礎を築く“若き左右の両輪”は、まだまだ進化を止めない。 取材・構成=鶴田成秀 写真=牛島寿人 対談中の笑顔を見れば伝わってくる良き関係性。冗談を交えつつ始まったクロストークは笑いが絶えず。先輩・後輩だけでない、互いの存在は、厳しいシーズンを戦う中で“メリハリ”の効果も絶大だ。『21歳左腕』と『20歳右腕』は、投手として高め合いつつも、チームとしての“良き伝統”を継承していく。 ──普段の練習を見れば答えを聞かずして分かることではありますが、お二人は仲が良いということでいいですよね? 宮城 ……(山下をチラリと見る)。 山下 ……(目をそらし、しばし沈黙)。 ──肯定とみなします(笑)。 宮城 ハハハ。僕が仲良くさせてもらっているんです。昨年まで一、二軍と分かれることもありましたけど、たまに会ったりしたときは『よ!』って感じで。まあ、常にふざけ合っているんです。 山下 何言っているんですか!? 僕が仲良くしていただいているんですよ(笑)。 宮城 いつもこんな感じなんです。メリハリは大事ですし、常にオンだと集中力が持たないので(笑)、ペータ(舜平大)と話しているときはオフなんです。 山下 いやいや、真剣な話もするじゃないですか。 宮城 ?(首をひねる)。 山下 まあ、いつもこんな感じです。 ──仲が良いことが、よく分かりました。お二人は『若き左腕』『若き右腕』として先発ローテの一員としてチームを支える存在でもあります。最初の共通点は『若さ』です。 宮城 若さは武器でもありますけど、甘えてはいけないというのは分かっています。だから・・・
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週刊ベースボール