面倒ならネクタイはネイビーでOK!? Vゾーンの色合わせの基礎をおさらい
スーツだけでなく、ジャケパン、セットアップとビジネスファッションがどんどん多様化する今日この頃。その一方で、「何をどんな風に着こなせばいいのかわからない(汗)」というおしゃれ迷子が増えているのも事実です。そこでさまざまなファッションメディアで活動するエディターが、その悩みを解決するビジネスファッションの裏技を伝授します。 【その他のスタイルをを詳しく見る】
Q. 「ネクタイとシャツの組み合わせを考えるのがとにかく面倒! 手っ取り早くおしゃれに見える組み合わせを教えてほしい」J.S.さん(35歳)
A. 面倒クサイなら、ネイビーのネクタイで一本勝負! さらに“3色以内の法則”を押さえれば、スベらないVゾーンに 「Vゾーン(ネクタイとシャツ、スーツからなるV字のゾーン)の組み合わせを考えるのが面倒」というビジネスパーソンの声をよく耳にします。でも、そういう人ほど、いろんな色のネクタイを持っていることが多いように思います。その点、筆者は60本ほどのネクタイを持っているんですが、そのうち8割以上がネイビー。無地、ストライプ、ニットタイなど柄や素材は違いますが、ベースの色はこの色ばかり。 理由はずばり、ネイビーのネクタイは“スベリ知らず”だから。そもそも、ネイビーは清潔感や誠実さを象徴するビジネスファッションの基本色であり、幅広い色のシャツやスーツにマッチする万能カラー。トレンドにも左右されず、英国の紳士もイタリアの伊達男たちもこの色のネクタイを好みます。 コーディネートも実に簡単。水色のシャツでも、白のシャツでも、ネイビーのネクタイならバシッとキマります。ビジネススーツのレギュラーであるネイビースーツにもグレースーツとも相性抜群。出かける前に鏡を見ても、「この組み合わせで正解かな?」なんて迷いが生じる余地がありません。 “ネクタイとシャツ、スーツの色数を合計3色以内にまとめること”。これがVゾーンをスタイリッシュに見せる秘訣なのですが、ネクタイがネイビーだと、色数を3色どころか、2色に抑えることだって可能。だから、よほど柄が派手なネクタイではないかぎり、Vゾーンがすっきりスマートに見えるというわけです。 え? 「さすがに毎日、ネイビーのネクタイだと飽きる」って? じゃあ、ネクタイの柄や素材をちょっと変えてみればいいんです。清潔感や誠実さを重視するなら、色数が2色以内のストライプ柄やドット柄、洒落た雰囲気を演出したいなら、シルクの糸で編まれたニットタイなんかもおすすめ。 中でも、1番のおすすめはネイビーのソリッドタイ、つまり無地のネクタイです。生地はシルク。しかし、無地=地味、と決めつけるのは早計。シルクの光沢が際立つので、思いのほか華やかな印象になり、かつこの色の持つ清潔感やシャープなイメージが際立つんです。何より、シャツやスーツとの組み合わせもとびきり簡単なのも魅力ですね。 洒落者で知られる欧州サッカーの指揮官たち(シモーネ・インザーギやジョゼ・モウリーニョ、ジネディーヌ・ジダンなど)も、よく無地のスーツにネイビーのソリッドタイを合わせていて、清潔感のある色気を感じさせています。 とにかくVゾーンの組み合わせは、ネイビーのネクタイを軸に考え、かつ全体の色数を少なくすること。このツボを押さえるだけで、アレコレ組み合わせを考える面倒から解放され、なおかつおしゃれ上級者な雰囲気を演出できるんです。