『ワン・ダイレクション』リアム・ペインさんの遺体から出た新型麻薬「ピンクコカイン」の恐怖
イギリスの人気グループ『ワン・ダイレクション』のリアム・ペインさんが10月16日(現地時間)、アルゼンチン・ブエノスアイレスのホテル3階の部屋から中庭に転落し、31歳の若さで死亡した。 【やばっ…写真あり】ハリウッド俳優ショーン・ペンが19歳年下彼女とお尻モミモミ「路チュー姿」 当局の検視により、ペインさんの遺体から『ピンクコカイン』と呼ばれる新しいタイプの強力なドラッグが検出されて波紋が広がっている。 「リアムさんは、10月初めにワン・ダイレクションのメンバー、ナイル・ホーランのコンサートのためにアルゼンチンを訪れており、恋人でライフスタイルを配信する米人気インフルエンサーのケイト・キャシディと一緒にホテルに滞在していました」(女性誌記者) ◆人気インフルエンサーの彼女が 米サイト『TMZ』によると、リアムさんが死亡する数日前、ケイトが帰国すると言い出し、リアムさんが一緒にいてほしいと懇願したが、ケイトは滞在が予定より長期化しこともあり米国に戻ったという。その後に、リアムさんはホテルのロビーでノートパソコンを壊すなど不穏な行動をとっていたという。 ホテルの支配人は、リアムさんが亡くなる数分前、警察に 「緊急に人を寄こしてほしい。彼が何かするのではないか、彼の命が危険にさらされるのではないかと心配しています」 と通報。警察が駆け付けたところ、ペインさんはすでに転落して死亡していたという。リアムさんは転落した衝撃で頭蓋骨を骨折するなどして即死だったとみられている。 滞在していた部屋はテレビが壊れるなど荒らされ、部屋から複数の薬物が見つかった。リアムさんの遺体の毒物検査報告書によれば、死亡時のリアムさんの血液中には、向精神薬ベンゾジアゼピン、麻薬のコカイン、クラックとともに、ピンクコカインが検出されたという。 ◆興奮剤と抑うつ剤の両方の機能 米サイト『Radar Online』によれば、“ピンクコカイン”はケタミン、メタンフェタミン、エクスタシーを組み合わせた粉末状の合成ドラッグ。ハリウッドの麻薬事情に詳しい関係者は、 「このカクテル・ドラッグは、ハリウッドのドラッグシーンで現在流行中だ」 と明かしている。 専門家はピンクコカインを 「ハリウッドでは強力で危険な薬物ケタミンが流行していたが、ピンクコカインはそれに代わる新しいタイプのドラッグ。過剰摂取すれば死亡する可能性が高い」 と指摘。全米で流行する可能性があると警鐘を鳴らしたという。 ピンクコカインの名前の由来は、食品用の着色料を加えて鮮やかなピンク色をしていることからそう呼ばれるようになったという。興奮剤と抑うつ剤の両方の機能があるといわれる。 ラテンアメリカのクラブで出回り始め、ハリウッドのスターらも訪れる地中海西部にある観光地イビサ島のパーティーシーンで人気が高まり、欧米のセレブの間に広まったという。 リアムさんの死去で浮き彫りになった、新型麻薬ピンクコカインの“世界的まん延”。米国だけでなく、日本にもこの危険ドラッグが輸入される可能性は否定できない。これ以上、死者を出さないためにも、改めて根絶の対策が必要になっている――。 文:阪本良(ライター、『東京スポーツ新聞社』元・文化社会部部長)
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