シンクスコーポレーション、1月受注分からアルミ板・丸棒製品50円値上げ
非鉄金属流通のシンクスコーポレーション(本社・神奈川県愛甲郡、社長・石坂敬氏)は、アルミ圧延品(板・丸棒製品)の販価引き上げ時期を来年1月5日に決め、取引先にアナウンスを始めた。アルミ圧延大手の加工賃改定に伴う措置で、シンクスは需要動向を見ながら10月以降の適切な時期に価格を引き上げるとしていた。値上げ幅はキロ50円で、在庫している板製品・丸棒製品のすべてを改定する。 来年1月5日受注分からアルミ板製品・丸棒の販売価格をキロ当たり50円引き上げる。主力取引先のアルミ圧延大手が、エネルギーコストの高騰や副資材・物流費の上昇を理由に加工賃の引き上げを表明する中、シンクス単独での原価低減努力では対応が困難と判断。今後の安定供給体制維持のためには販価改定が不可避とし、8月にはアルミ板製品について需要動向を見ながら適切な時期に販価を引き上げると表明していた。 足元のアルミ圧延品マーケットは、半導体製造装置需要が振るわないなど盛り上がりを欠いている。しかしながら原燃料価格高は依然として継続しており、輸送コストも今後上昇が見込まれている。こうした背景から、来年1月からの価格改定が適切と判断。また対象をアルミ板製品だけでなく、丸棒製品まで含めることとした。