買い物好きの人はモノの量に要注意! 片づけを習慣化した人は家事の量も無駄遣いも減る
私は、「モノの量は家事の量」ということを皆さんによくお伝えしています。ペットボトル1本だって家に持ち込んだら、ペットボトルの中を水ですすぎ、ラベルを剝がし、ゴミ箱にまとめ、ゴミの日に持っていくという家事が生まれます。 そう考えると片づけや家事はモノを家に入れる前から始まっています。家族に家事を任せる前に、「この量だったらできる」と思える適正な家事のボリュームにしておきましょう。そこで最初にできるだけモノを取捨選択して、不要なモノを家から出し、量を最適化するのです。 ちなみにわが家では、タオルは一人3枚と決めています。枚数が少ない分、本当に自分が使い心地のいいタオルを厳選し、使ったら洗濯し、乾いたらまた使う、ということを繰り返しています。くたびれてきたら、パッと全部交換。 来客用のタオルは何枚か用意していますが、置いておいても気分が上がらないお店や会社のロゴが入ったタオル、手拭いなどは家に置かないようにしています。家族が多いご家庭なら、一人3枚もいらないかもしれません。基本、朝洗えば夕方には乾いているのですから、そのまま使えばいいのです。ストックしてあるモノを新たに使うと洗濯物はどんどん増えてしまいます。 食器類も普段使う数は決めていて、使う、洗う、しまう、の家事をできるだけシンプルにするようにしています。 これまでは買うことが大好きだった人も、片づけを始めてモノを捨てる大変さを知ると、本当に必要なモノだけに囲まれて暮らしたいと思うようになります。そうすると買い物も減って、結果、毎月の支出が数万円単位で減ったという方も。 そもそも家の中に、子ども部屋でも書斎でもなく、使わないモノでいっぱいになっている物置部屋があるとしたら、その部屋にも家賃やローンを払っていることになります。そちらの方がもったいないと思いませんか? 片づけをすると、家事を効率化し、金銭感覚が磨かれるようにもなります。 ・サブスクで買っていたモノを見直すようにしました ・〇〇専用という調味料は買わないで自分で作るようになりました ・以前はよく買っていた百均の便利グッズにもときめかなくなりました このような声をよく聞きます。 本当に欲しかった心落ち着く空間が手に入ったら、買う必要のないモノも自然にわかるようになりますよ。 ※西崎彩智著『人生が変わる片づけの習慣 片づけられなかった36人のビフォーアフター』より抜粋
西崎彩智