「了承ない取材が続いている」日本体操協会が一部マスコミのパリ五輪辞退の宮田笙子問題に関する“迷惑行為”に“警告”…SNS上では協会の対応を批判する声も
近年、アスリートを巡る一部メディアの“暴走”は問題になってきた。宮田の例とは違い、本人に何ひとつ非がないにもかかわらず、陸上中・長距離のドルーリー朱瑛里(16、岡山県立津山高2年)も異例の取材自粛を訴えた一人。 昨年1月の全国都道府県対抗女子駅伝で17人抜きの快走を演じ、一気に注目を浴びた直後に、当時中学3年生だったドルーリーは代理人弁護士を通じて、メディアやファンへ向けて次のようなコメントを発表している。 「自分が発言していないのに、学業や趣味など陸上以外の事も大きく報道されて戸惑いました。一部の雑誌記者は近所や関係者に取材し、同級生の自宅も調べて取材を行ったようです。私のために、周りの方々に迷惑をかけることはしたくありません。過度な取材は今後控えていただきたいです」 2014年ソチ、2018年平昌冬季五輪の金メダリストで、プロフィギュアスケーターの羽生結弦さん(29)も、一般女性との離婚を発表した昨年11月に、自身のオフィシャルスタッフのX(旧ツイッター)を更新。そのなかでメディアに対して「心より、お願い申し上げます」と次のように訴えている。 「これからは、お相手、そのご親族や関係者の方々、また、私の親族、関係者に対しての誹謗中傷や無許可の取材、報道等、迷惑行為はおやめください」 今回の日本体操協会の声明に対しても、SNS上では、メディアの行き過ぎた取材活動に対する批判の声が多く寄せられている。 「今の日本のマスコミはこういう話題になると遠慮なく突っ込んでくる。良識も何もない自分勝手な行動で、人の迷惑も顧みず取材を続ける」 「法律違反を犯して選手としての規範に違反して出場辞退した。十分な罰則も受けたわけですし、もういいのではないかと思う。外野がそれ以上に騒ぐことでもない」 「悪質なマスコミは体操協会の取材の出禁や、宮田氏のことを記事にすることを一定期間一切禁止にするとかの処分にすればいい」 また喫煙&飲酒の発覚が 内部からの情報提供が発端だったという点を受けて「内部告発者については会社でもそうだが、全力で守るべき。マスコミも探るべきではない」とするコメントも見られた。
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