「了承ない取材が続いている」日本体操協会が一部マスコミのパリ五輪辞退の宮田笙子問題に関する“迷惑行為”に“警告”…SNS上では協会の対応を批判する声も
だが一方で、SNSやネット上のコメント欄では協会の対応のまずさを批判するコメントも目立った。協会は19日に行われた緊急会見で、宮田から聞き取りを行い、行動規範に違反する喫煙と飲酒をそれぞれ1回ずつ行ったと認めたと説明したが、一部では、喫煙と飲酒の常習性や素行の悪さを報じるような報道まであり、協会の調査不足を指摘する声も少なくなかった。 「前回の会見が、どうしても信じられない。その時1回だけの過ちで済まそうとしたからだろう!」 「体操業界はこうすることで早い幕引きを図っただろうに、なんかずっと宮田選手が槍玉に上がって可哀想という気もする」 また宮田自身の声をマスコミが求めることは十分に予想できたにもかかわらず、宮田を会見に出席させなかったことに対して「協会のマスコミ対応が良くなかった」とする意見もあった。 また協会は宮田が喫煙&飲酒に至った理由や背景に関する究明が不足しているとの意見もある。協会は会見で宮田の「競技目標に対して数々のプレッシャーがあり、そのような行為におよんでしまった」という言葉を紹介。 会見に同席した宮田の担当コーチである順天堂大の原田睦巳監督も涙ながらに「申し開きをするわけではないが、キャプテンとして日本代表を引っ張っていかなければいけない、結果を残さなければいけない、という思いのもとで日々努力し、プレッシャーとも戦いながら苦しんでいる姿を間近で見てきました」と説明していた。 だが、青学大の駅伝部の原晋監督が「そもそもなぜ飲酒、喫煙に至ったのか?その背景を知りたいな。体操界の問題?大学体育界の問題?友人関係?はたして個人だけの問題なんだろうか?」とSNSで意見するなど、違和感の残る会見だったことも事実。 ネット上では「宮田さん個人の問題にすり替えて、日本体育協会が自らの不手際を有耶無耶にすることは許されない。取材制限などをスポーツ競技団体が偉そうに言える立場にはない」という声まであった。 宮田が代表を辞退し、補欠の繰り上げも認められなかった4人の女子代表は、すでに事前合宿地のモナコからパリ市内の選手村に入っている。28日の予選へ向けて最後の調整に励んでいるなかで、宮田を巡る騒動は収まる気配を見せていない。
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