『NHK紅白』特別枠連発のなか期待される八代亜紀さんの追悼企画…過去には視聴率70%超え記録の偉業
12月23日、『第75回NHK紅白歌合戦』の曲目が発表された。19、20日には「特別企画」枠として玉置浩二(66)と米津玄師(33)の出場が立て続けに決定。実力派シンガーの出場決定で紅白への期待が徐々に高まってきている。 【写真あり】八代亜紀さんが「愛」をテーマに描いた「美智子さまと陛下」の肖像画 「米津さんは今年度前期の朝ドラ『虎に翼』の主題歌『さよーならまたいつか!』を歌うようです。‛18年の紅白で故郷の徳島から中継で『Lemon』を歌って以来、6年ぶりの出場となります。‛25年にNHKはラジオ放送開始から100年を迎えるため、米津さん自身も《100年めを迎えるその一幕に、ほんの一瞬であろうとご一緒させていただけることを光栄に思います》と意気込みを伝えています。 いっぽうで玉置さんは2年前に自身がボーカルを務めるバンド『安全地帯』で出場しており、ソロでは4年ぶり3度目の出場となります。『安全地帯』の代表曲『悲しみにさよなら』をオーケストラの演奏とともに披露するそうです。 とはいえ、今年の紅白は例年以上に“目玉”不足が囁かれています。中森明菜さんやB’zの2組の出演が期待されていますが、曲目公開の時点で発表がないとなると出場の可能性は低いといえるでしょう」(スポーツ紙記者) こうした事態に対して、NHKが準備している“ある企画”が存在するという。 「どうやら、亡くなった方たちの追悼企画が本当の意味での目玉になりそうです」 こう話すのは、NHK関係者だ。 「21日にNHKは、今年の10月に亡くなった俳優の西田敏行さん(享年76)を追悼する特別企画を行うと発表しています。これまでに西田さんは歌手として4回紅白に出場経験があるほか、司会や審査員としても番組に貢献してきました。 こうした西田さんのこれまでの功績を偲び、駆け出しのころから『五人会』の仲間として交流してきた松崎しげるさんや田中健さん、50年来の盟友の武田鉄矢さん、そしてNHKのラジオ番組で共演し続けてきた竹下景子さんの4人が、西田さんの名曲『もしもピアノが弾けたなら』を歌うようです」 さらに、NHKがとりわけ力を入れている追悼企画があるという。 「八代亜紀さん(享年73)の追悼企画です。八代さんが亡くなったのは昨年12月30日であり、昨年の紅白では追悼企画が間に合わなかったのです。そのため、今回の紅白では『舟歌』『雨の慕情』といった彼女のヒット曲が紹介されるといいます」(前出・NHK関係者) 八代さんのNHKへの“貢献度”は計り知れないものがあった。前出のNHK関係者が続ける。 「八代さんは紅白だけでもじつに23回の出場を果たしており、NHKの歌番組に多数出演してきました。12月4日には、NHKの音楽番組に出演した際の56曲もの歌唱映像が収められたDVD&CD『八代亜紀 プレミア歌唱集』が発売されているのも、局内で八代さんの功績を形にしたいという思いの表れだと言えるでしょう。 八代さんには‘80年の第31回の紅白で紅組トリとして『雨の慕情』を熱唱し、なんと71.1%という視聴率を記録した過去があります。亡くなって数週間後にNHKの山名啓雄メディア総局長が定例会見で『NHKが大変お世話になった方。紅白でもそうですし、さまざまな番組でお世話になりました』と八代さんに感謝の意を表していましたが、そこには長い間、紅白歌合戦に同伴してくれた彼女への強い思いがあるのでしょう。 昨年の紅白の平均世帯視聴率は第一部が29.0%と初めて30%を割り込んでおり、第二部も31.9%と二部制になった1989年以降で史上最低を記録しています。八代さんの追悼企画が視聴率の回復に繋がることを制作側は願っているのかもしれません」 今年の紅白は八代さんが盛り上げてくれるだろうか――。