シンガポール航空、シートベルト規則変更-死者も出た乱気流事故受け
(ブルームバーグ): シンガポール航空は、機体が乱気流に巻き込まれた際の客室制限を強化した。今週、ロンドン発シンガポール行きのフライトで乗客1名が死亡、多数の負傷者が出た事故を受けた措置。
シンガポール航空機がバンコクに緊急着陸、1人死亡-乱気流で
同社は24日、乱気流に遭遇した際の対応について「より慎重なアプローチ」を講じると表明した。21日にSQ321便は突然高度を下げ、バンコクへの緊急着陸を余儀なくされた。乗客の男性1人が死亡し、脊髄損傷や頭部外傷など重傷を負った数十人の乗客がなおタイの病院に入院中だ。
シンガポール航空機の乱気流事故、20人がなお集中治療室に
発表資料によると、同社は今後、シートベルト着用サインが点灯した際に機内食サービスを停止し、温かい飲み物の提供も行わない。また、乗務員は座席に戻り、シートベルトを着用する。
今回の方針改定は、その時々の飛行状況に関係なく全ての乗客に常にシートベルト着用を義務付けるには至っていない。航空会社は乗客に対し、天候が不安定な時だけ着席してシートベルトを着用するよう指示することが多い。
原題:Singapore Air Changes Seatbelt Rules After Fatal Turbulence (1)(抜粋)
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Angus Whitley