【阪神】ドラ1伊原陵人 高校の先輩・村上頌樹に〝電話取材〟 約40分の通話で練習情報をキャッチ
虎のドラ1左腕が先輩右腕に早くも〝電話取材〟だ。入団1年目から一軍初登板と新人王獲得を目指す阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24=NTT西日本)。その伊原にとって智弁学園高(奈良)の2学年先輩に当たるのが、来季プロ5年目を迎える村上頌樹投手(26)だ。 もともと高校時代も先輩と後輩の間柄でチームメートだっただけに息もピッタリ。伊原は9日に行われたファンミーティングで、村上に勝っているところを聞かれると「顔です。ウソです」とニヤリと笑い、村上も「何か言ってましたね(笑い)。タイガースの2個下、ナメてるやつ多いんで、しっかり指導していきたいと思います」と〝教育〟を予告したほどだ。 一方で、伊原は先輩右腕について「高校の時もずっと目指していた部分もありますし。ボールのキレ質、マウンドさばき、けん制、フィールディング。すべてで村上さんみたいになれたらいいなと思っています」と憧れの選手であることも強調していた。 その言葉に偽りはなかった。関係者によると伊原はドラフト指名を受けた後、村上と約40分間も通話していたという。「もちろん村上投手も忙しいので、気は使っているようですが。プロでどんな練習をしているのかを聞いたようで『プロの人でもしっかり走っているんだなと。その走っている人たちよりも走らないといけない』と驚きながら話していました」。来年1月の入寮を前に早くも虎の練習情報をキャッチし、プロ入りに備えているようだ。 村上は昨年、MVPと新人王をセ・リーグで初めて同時受賞した。貪欲で勉強熱心な即戦力左腕。この姿勢を崩さずに力をつけ、先輩に続けるか――。
奥中佑佳