「摂食障害を治していく上で、ひろゆき君は欠かせない存在だった」“論破王”の妻が明かす壮絶な半生と、ひろゆきの王子様エピソード
“論破王”ひろゆきの妻、西村ゆかさんが、幼少期から毒親の両親に翻ろうされ、社会人になってもさまざまな試練を味わってきた経験をつづった自己啓発エッセイ『転んで起きて 毒親 夫婦 お金 仕事 夢 の答え』(徳間書店)が発売された。14歳から摂食障害を患ったという西村さんに当時の心境や、今が最も幸せだというフランスでの暮らしぶりについて聞いた。 【画像】妻・西村ゆかさんが語る“論破王”ひろゆきとの結婚のなれそめ
「ひろゆき君」と結婚した理由
14歳という若さで摂食障害を患ったという西村さん。それには、あるきっかけがあった。 当時、シングルマザーだった実母が自宅に彼氏らしき人を連れ込み、バスローブ姿でいるところを出くわすシーンだ。西村さんは当時を以下のような言葉で回想する。 「いい歳をしたおっさんおばさんのあられもない姿を見せられると、ただひたすらげんなりするのである」 そして、むしゃくしゃした気持ちの反動でコンビニで大量に買い込んだお菓子を一気に食べ尽くし、胃から逆流するお菓子類を見ると「不思議な爽快感があった」と言う。 西村さんはその多感な少女時代から「ひろゆき」と出会った27歳の頃まで摂食障害を抱えていた。 「それまで付き合ってきた彼氏には自分の摂食障害のことは言えませんでした。後ろめたかったし、恥ずかしかったからです。でも、ひろゆき君にはなぜか自然に、あるときふと話せたんです。 ひろゆき君は驚いた様子もなく、ときどき頷きながら聞いてくれました。どこの病院に行くつもりなの?とか、今はどんな症状なの?と淡々と聞いてくれる姿勢に、目の前の現実を変える力と勇気をもらったように思います」 ふだん、私たちがネットやテレビなどで目にする、歯に衣着せぬ物言いと皮肉たっぷりの“論破王”の姿からは想像もつかない優しげな対応。西村さんにとって付き合いたてのひろゆきは「まさに王子様のようだった」と話す。 「王子様エピソードは本にも書きましたが、私にとってはやはり摂食障害を治していく上で、ひろゆき君は欠かせない存在でした。 それまで、私にとって食事は楽しむ時間ではなく、ただひたすら詰め込んでストレスを吐き出す手段となってしまっていたのですが、彼との食事の時間は、なによりお話ししながら食事をする楽しさを思い出させてくれました。付き合いたての頃から今も、よく一緒にご飯を作っています」 複雑な家庭環境で育った経験のある人が「結婚しない」を選択するケースはままあるが、西村さんが「ひろゆき」と結婚したのはなぜなのか。 「自分が生まれた環境が悪かったから家族は作るまいという気持ちと、だからこそ自分で幸せな家庭を持ちたいという思いが半々でした。結婚に対しての憧れがある一方で、冷めた目でも見ていました。 それでもひろゆき君と結婚したのは、出会った時から“この人と別れることはないんだろうな”と思えたからだし、ウェディングドレスが着たかったからです」