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柔道・野村忠宏の引退会見全文4「未練はないです」

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ギリギリの勝負を分けるのはもう反応なんですよ

 日本経済新聞:そういうのはね、ただ、こういう情報はちょっと意外っていうか、今これだけ情報が出回ってる中で、大事な試合ほど相手のこと研究する。映像も出回ってるし、いろいろな情報、長所も短所もみんな探り出した中で、世界大会とかみんなやってると。そういう中で、その野村さんがある種求めてきた柔道っていうのは、これからやる選手ってできるんだろうかっていう率直な疑問なんですけども、そういう選手って育てられると思いますか。  野村:いや、それは求めてないです。それはもう自分のつくり方であって、それを自分がこれから指導していくであろう選手たちに求めることはないです。1つの方法として、もちろん相手のビデオ。相手の研究をしないっていうのは、もちろん最低限の情報は持ってます。全くしてないっていうことはないです。ただ、相手のことを意識しすぎないっていうことも含めて、相手の組み手であったり得意技であったり、その動きであったり、そういうものはもう、普段の試合とか、国際大会であったりとか国際合宿で実際に組み合ってますから。もうあえて必要以上にはしない。  だからもっとそういう研究を深くしたりして、どういう、その柔道のスタイルによってね、相手の長所を殺す、相手の長所を封じる組み手であったりとか。で、その柔道のスタイル、そういうものは特に必要ですから。うーん。自分のスタイル、これは自分のスタイルであって、自分の中でつくってきたスタイル。ただそういう研究をして相手の良さを殺して、自分の良さを出していくというスタイルももちろんあって。世界に、チャンピオンになるためのつくり方という1つの在り方。はい。  その中で僕が言いたいのは、どんなに研究しても最後、ぎりぎりの勝負を分けるのはもう反応なんですよ。だから、僕が言いたいのはそういう、もうぎりぎりの勝負の中で体が自然と反応するだけのものを、練習の中で染み込ませる。最初はやっぱり組み手の方法だったり、入るときもそう、受けるときもそう。もし投げられそうになったときに、体のひねり方まで防ぎながら。全部意識なんですよ。だからその意識を繰り返し繰り返し繰り返しやっていく中で、それがもう反射に変わっていくんですよね。だからそこまで作り上げていく。うん。だからそれぐらいの厳しい練習をしろっていうことですね。  日本経済新聞:よく分かります。例えば最後の、世界大会じゃないですけども、最後に自分を投げた椿選手、たぶん野村さんはご存じなかったんだろうなっていうふうに思うんですけど。  野村:そうですね、はい。

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