巨大キノコ 岡山県内で初発見?正体は・・・ 倉敷・酒津公園、市民の話題に
岡山県倉敷市酒津の酒津公園で変わったキノコが見つかり、市民の話題となっている。食卓でなじみ深いブナシメジの“巨大版”。県農林水産総合センター森林研究所(勝央町)によると、国内最大級として知られる「ニオウシメジ」とみられ、「関東や九州、広島県などで目撃例はあるが、岡山県内では聞いたことがない」という。 11月上旬、近くの住民が園内の切り株そばに生えているのを発見した。1株から無数の軸が延び、月末にはかさの直径4センチ前後、高さ30センチ程度のキノコが40センチ四方にわたってびっしり広がった。胞子が飛んで来たか腐葉土などに交じっていた可能性があり、一部勢いが衰えたもののまだ成長を見せている。 ニオウシメジはもともとアジアやアフリカの温暖な地域に生息することから、研究所は「気温が高い日が続いたことも影響したのでは」と推測し「寒くなるこの時季に見られるのは珍しい」とする。食用に使われることもあるが、市は周囲にロープを張り、触ったり食べたりしないよう呼びかけている。