台湾地震150人近く連絡途絶 花蓮市では捜索救助活動続く
花蓮市、台湾、4月4日 (AP) ― 台湾で4月3日、25年ぶりに起きた大型地震で、震源に近い東部の花蓮市では建物が傾き、海岸線の景勝地では複数のがけ崩れが発生した。この地震でこれまでに9人が死亡、1000人以上が負傷した。 死者9人のうち少なくとも4人は、花蓮県の景勝地として有名な太魯閣国家公園で発生した土砂崩れに巻き込まれたと見られている。 花蓮市では、傾いたビルを安定させ、倒壊を防ぐために重機が投入され、ビルの基部周辺に建設資材を積み上げている。 花蓮市長によれば、市内の48棟のビルが損壊。1階部分が押しつぶされたビルが不安定な角度で傾いたままになっているという。 消防当局によると、4日の時点で依然として150人近くが建物に閉じ込められているか、連絡が取れない状態だという。 およそ20人の観光客が太魯閣国家公園に取り残されたままだ。 厚生省によれば、岩石採石場の労働者64人が取り残されており、別の採石場で働いていた労働者6人は、落石で道路が損傷したために孤立した地域から、ヘリコプターで救出された。 この地震と余震の影響で、各地で地滑りを引き起こし、道路や橋、またトンネルで被害が出ている。 1999年9月21日に発生したマグニチュード7.7の地震では、約2400人が死亡、約10万人が負傷、建物数千棟が倒壊した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)