那須川天心、ボクシング初タイトル「来年必ず『那須川VS世界』を。勝ちましたよ、武居君!」「大事な顔に傷つけやがって」と振り返る余裕も
◇14日 ボクシング 7大世界戦+那須川天心 第2日(東京・有明アリーナ) いずれもバンタム級でWBCとWBA3位、WBO12位の那須川天心(26)=帝拳=が、WBOアジアパシフィック同級王座決定戦で、ジェルウィン・アシロ(フィリピン)に3―0で判定勝ち。ボクシングでの初タイトルを獲得し、国内での世界戦挑戦資格を得た。那須川のボクシング転向後の戦績は5戦5勝(2KO)。 ◆立華理莉&霧島聖子、ラウンドガールを務める【写真】 危なげなく世界の頂点への扉に手をかけた。那須川が9回に左でダウンを奪ってアシロに3―0で判定勝ち。ボクシング転向後初のタイトルと国内での世界戦に挑む資格を手にした。 ベルトを巻いたリング上では「来年中に必ず『那須川VS世界』をぜひやりたい。勝ちましたよ、武居君!」。リングサイドでこの一戦を見届けたWBOバンタム級王者の武居由樹(大橋)に呼びかけた。さらに、最終10回にバッティングで左まぶたを切ったことを「俺の大事な顔に傷つけやがって。顔で売っているのに」と冗舌に振り返る余裕もあった。 一呼吸を置いて落ち着いた試合後会見では、冷静に現在の立ち位置を確認。ベルトを返上して大舞台に備える方針を明らかにしたが、次戦での世界挑戦は否定した。武居の名前を出したのも「来てくれていたので、報告だけ」。ターゲットを一人に絞ったわけではなく「全員とやりたい」と、自身の直後に防衛したWBC王者・中谷、WBA新王者の堤聖也(角海老宝石)、IBF王者の西田凌佑(六島)の誰でもOKという姿勢を改めて強調した。 「今日のように相手が攻めてこないとき、どうやって自分から仕掛けるかが今後の課題」。派手なアクションとは対照的に、しっかり足元を固めて世界のベルトを狙う。
中日スポーツ