「Endless SHOCK」シリーズ通算2100回公演セレモニーで祝福される堂本光一（右）。左は佐藤勝利

　KinKi Kids堂本光一（45）が28日、福岡・博多座で、主演ミュージカル「Endless SHOCK」シリーズ通算2100回目の公演を迎えた。国内単独主演作品での歴代最多記録をさらに更新。キャストや観客から祝福されるも、あくまで通過点。頭の中は今後の公演のことでいっぱいだった。 　　　　◇　　　◇　　　◇　　 　2100公演目となった昼公演を終え、カーテンコールで光一が「今日は2100回目の公演ということで」と切り出した。大きな拍手を浴びたが、すぐに「しかし夜公演があるので。セレモニーはすぐ終わりたいと思います」と強調。「4時半超えたら、もう夜公演やらないからね！」とくぎを刺した。祝福の余韻もそこそこに、恒例のくす玉が運ばれてくると「もう待ち切れない！」とあっさりひもを引き、笑いを誘った。頭上には「二千百回　やったばい！！」と書かれた垂れ幕がたなびいた。 　00年に初演した「SHOCK」シリーズは自身のライフワーク。今年1月、年内をもって幕を下ろすと発表した。4月11日に東京公演が開幕し、同22日に2000回の大台に。5月9日夜公演で、森光子さんの「放浪記」の2017回を抜き国内最多記録に。さらに大阪公演、福岡公演と積み重ねている。「今年はセレモニーをたくさんしていただいている。つい最近2000回と2018回だった。そこから100公演やったんだと思うと、不思議な感覚です」と表現した。 　この日は「SHOCK」が博多座で初演した12年に生まれた12歳の少年と少女から花束を渡された。同劇場では今日29日の千秋楽まで含め通算214公演を上演してきた。「1カ月幸せに過ごせました」と感謝した。休演日にはカンパニーでバスを借り、温泉にも行ったという。ふぉ～ゆ～福田悠太（37）は「『はかた』で『はだか』の付き合いです！！」と笑った。11月8日からは東京・帝国劇場に戻り、順調に進めば通算2128公演目となる同29日に大千秋楽を迎える。 　報道陣からの質問にも、光一はやはり駆け足で応対した。世界的にも類を見ない大記録を刻む心境を聞かれても「夜公演が迫っているので。とにかく今はそれで頭がいっぱいです。2101回目の公演にかけたい」と返答。最後にファンに向けてのメッセージを求められると「夜公演のために、頑張ります！」と笑顔で誓った。1公演1公演を全力でストイックに積み重ねてきた光一らしいセレモニーだった。【横山慧】 　○…11月29日に帝国劇場で行われる大千秋楽公演が、全国の映画館でライブビューイングされることが決まった。第1幕、第2幕、特別カーテンコールまで上映される。光一は28日昼公演で「なんらかの形で、多くの方に見ていただけるものが、あったり、なかったりするかもしれません」と伝え、拍手を受けていた。大千秋楽にはKAT－TUN上田竜也（40）やふぉ～ゆ～の4人、乃木坂46中村麗乃（23）らも出演する。