フィラデルフィアのベテラン記者が自身の米野球殿堂投票を公開!イチローが満票にふさわしいとする理由とは
マーク・ナーデューチ記者はフィラデルフィア・インクワイアラー紙で37年間にわたりスポーツを取材してきたベテラン。米移籍サイト「トレード・ルーマーズ」で、25年の米野球殿堂入りに関して自身の投票と意見を公開した。 10名まで投票できるが、ナーデューチ記者が入れたのは5名。チェイス・アトリー、ビリー・ワグナー、デービッドイ・ライト、CC・サバシア、イチローだ。イチローについては「昨年、エイドリアン・ベルトレが初年度で殿堂入りしたのと同じように、イチローも間違いなく初年度での選出に値する存在。満場一致にふさわしい実績を残している」と評価した。 続けて「最も印象的なデータの一つは、イチローがMLBでの最初の10シーズンで、毎年200本以上のヒットを記録し、ゴールドグラブ賞を獲得したこと。2001年には、新人王とMVPを同じシーズンに受賞した史上2人目の選手となった。さらに注目すべきは、彼が27歳でMLBデビューを果たしたこと。その最初の10シーズンでの成績は打率.331、出塁率.376、長打率.430だった。シアトル・マリナーズに加入する前に日本で1278安打を記録しており、MLBでは3089安打だった。イチローは2001年に打率.350、2004年に打率.372で2度の首位打者を獲得。また、キャリア通算で509盗塁を成功させ(試行626回中83%の成功率)、オールスターに10回選出された。さらに、ポストシーズンでは86打席で打率.346、出塁率.400、長打率.436を記録した。主にライトを守り、キャリアではライトで1970試合、センターで322試合、レフトで117試合に出場した。ケガが少なくシーズンで150試合以上に13度、160試合以上には9度出場している」と評価した。 一方で、ナーデューチ記者は一貫してステロイドに関与したとされる人物には投票せず、今回もアレックス・ロドリゲスやマニー・ラミレスには投票しなかった。さらに2017年のヒューストン・アストロズによるサイン盗みスキャンダルで、首謀者だと認めたカルロス・ベルトランにも投票しなかった。