「面接官の間違いを訂正しただけだ!」転職面接で“キレて”しまうシニアの特徴
本人はキレたつもりがないのに……
当然だが、採用選考の面接の場でキレた場合、内定獲得は難しい。 シニア本人は「キレた」という認識でなく、「ちょっとムッとしただけ」「面接官が間違った箇所を訂正しただけ」「条件の交渉やすり合わせをしただけ」というつもりのことも多い。しかし、「キレやすそう」というイメージが定着していることもあって、ちょっとした強い言い回しやムッとした表情でも「今キレた?」と受け取られかねないので注意が必要だ。 実際にどんなシニアが面接でキレてしまうのか、その特徴はあとで詳しく解説するとして、「さすがに面接でキレるわけないでしょ?」という方に、面接の前段階で、人材紹介・エージェントにキレたら不利になるのか、解説しよう。 私たちはシニア専門の人材紹介サービスを提供しているが、キレる、乱暴な言葉を使う、不機嫌な応対をするという求職者の方は一定数いる。もちろん、求職者の方が多少キレたからといって、紹介会社がそうした方をぞんざいに扱ったり、それだけで仕事の斡旋を止めたりすることはない。 ただし、紹介会社は、求職者にも条件に合った求人企業を紹介する一方、求人企業にも条件に合った求職者を紹介する責任があるので、キレ具合が過剰だったり、または繰り返す求職者については、当然ながら企業に勧められなくなる。また、派遣会社の場合は雇用して派遣するので、求職者が目の前でキレた場合、一発不採用となっても不思議ではない。
キレていると思われてしまう人の特徴4選
では、面接でキレやすいシニアの特徴と、キレないための対策を紹介しよう。 1. マナーに厳しい方 2. 同じ話を何度もする方 3. マウントを取る方 4. 苦しい状況にある方 まず、マナーに厳しい方は、相手からキレていると思われやすい。 マナーは守るのが常識であり、守っていないほうが悪いと思うかもしれないが、コロナ禍でのマスク警察のように、状況や立場によって変わるものや、一概に違反かそうでないかを判断できないものもある。自分が守るだけならばよいが、それを他人に強く指摘すると揉め事に発展しやすく、キレていると判断されてしまう場合がある。 相手にとってはマナーですらなく、単に「自分ルール」を押し付けようとしていると映ることもあるので、手順や対応などは、重大な行き違いがない限り、面接の場では指摘を避けるようにしたい。 2パターンめは、同じ話を何度もする方だ。 シニアになると同じ話を何度もしたり話が長い方は増えるが、こうした方も結果的にキレやすい。なぜなら、面接で同じ話をしたり話が長かったりすると、面接官に遮られる可能性があるからだ。面接官は聞きたいことを的確に聞きたいだけなのだが、相手は話を遮られたことに不満を持ってわだかまりが残ってしまうことがある。 話がつい長くなったり繰り返してしまったりすることは仕方ないが、遮られてもすぐ切り替えられるように注意しておきたい。あらかじめ話をコンパクトにまとめる練習も効果的だ。