あの日から消えた両親、再会したのは夢の中 小1だった「震災遺児」力強く歩んだ13年 #知り続ける
【古里】
今年1月、二十歳を祝う会で3年ぶりに浪江町を訪れた。幸せと苦悩が入り交じる古里。母校は震災遺構として、あの日の教訓を今に伝えている。 古里に立つと家族との思い出がよみがえる。包み込むような優しさを感じられるようだった。復興は進んでいても、かつての姿には遠く、さみしさも感じる。当時の自分たちのように子どもたちがにぎわう町へ復興を願ってやまない。 11日、県主催の東日本大震災追悼復興祈念式で遺族代表の言葉を述べる。家族の優しさと津波の教訓、支えてくれた人への感謝を込めるつもりだ。「堂々と伝えたい。家族の愛を大切に今を楽しんで生きていくからね」。そう語る表情に、13年を歩んだ力強さがにじんだ。 この記事は福島民報とYahoo!ニュースによる共同連携企画です。