【40代・50代の睡眠改革】髪の寝ぐせ予防に…眠る時かぶる?かぶらない?
40代、50代になり、肌や体型とともに、髪質も変化していると感じる方も少なくないのでは?今回、ネムリノチカラ代表・快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさんが話してくれたのは、眠る際の「ナイトキャップ」についてだ。 「幼稚園のお遊戯会。演題は赤ずきんちゃん、私の役は一番先にオオカミに食べられてしまうおばあちゃんの役でした。当時、母は私の服を手作りしてくれていたので、その時の衣装も全部仕立ててくれたのを覚えています。 おばあちゃんって、どんなイメージなんでしょうか? 母もきっと絵本で赤ずきんちゃんのお話を見て想像を膨らませて用意してくれたはずです」 当日はブラウンの長いロングスカートに淡い黄色のカーディガン。それに小さなエプロンをつけていたと続けるヨシダさん。 「鼻にひっかかるような鼻メガネがあるといいのでしょうが、さすがに幼稚園生に合うものを探すのは難しかったかもしれません。 重要な小道具の決め手になったのが、『ナイトキャップ』。眠る時に頭にかぶるアレです。 そんな懐かしの、ちょっとおばあちゃんイメージだったナイトキャップなのですが、ついに実生活でデビューすることに! 今まで、美容室に行ってきれいにセットした後の入浴の時に、シャワーキャップをかぶることはあっても、眠る時にこの手のものをかぶることはありませんでした」 きっかけは、眠る時の乾燥対策だったそう。 「髪質の変化なのか、季節なのか、以前より朝起きると髪がバサバサして、それに寝癖もプラスされて直らないこともあり、支度に手間取ることがしばし続いていました。 これなんとかならないのかな? と、気になり始めた時に思いついたのが、このナイトキャップ。 ナイトキャップの中でも素材はシルク。シルクは髪の摩擦を防いでくれると聞き、さっそくチャレンジ!」
「まずは普段通り髪を洗い、その後、乾かしてキャップから髪が出ないようにスポッとかぶるだけ。ショートヘアの人用、ロングヘアの人用と大きさに違いがあったりするので、それは個々に合わせて選んでみてください。 かぶり方の問題なのか、大黒様にも見えなくはないが、夜中だし問題なし!と、自分に言い聞かせてベッドへ」 結果はいかに。 「翌朝、ナイトキャップ自体どこかに行っていることもなく、しっかり頭を覆っているキャップをとると、あら?不思議。あんなにアホ毛などでバサバサしていた髪が収まって、ほんの少し水をつけてブラシで撫で付けたら、はい完了。ちょい感動です。 シルク自体にタンパク質や油分が含まれていることで、ツヤ出し効果もあるかららしいです。確かにツヤはいい感じです。この冬の乾燥や静電気で荒れ放題の髪がしっかりまとまってくれている。うれしい。旅行に行く時や出張先にもこれからは持参確定です」 ただし、かぶる時だけは細心の注意が必要だそう。 「ナイトキャップ初心者ゆえの悩みかもしれませんが、かぶった時に襟足の方が少しはみ出てしまったり、逆に下に引っ張り過ぎるとおでこ側が生え際ギリギリになってしまったり…。 いい塩梅でスポッとかぶれないと、翌日の髪型が独創的な感じになってしまいますのでご注意ください。毎晩の鍛錬あるのみかと思います。これで切れ毛やアホ毛もなくなるといいなぁと思い、今夜も大黒様は眠りにつくのでした」 眠っている間に、髪のツヤ出し効果もあるというシルクのナイトキャップ。髪のパサつきや切れ毛が気になってきたという方は、ぜひお試しあれ。 【話してくれたのは】 ヨシダヨウコさん ネムリノチカラ代表。快眠コンシェルジュ。日本睡眠学会正会員。寝具店の娘として生まれ、心地よい睡眠を幼児期より体験するが、社会人になりたての頃、働きすぎで体調を崩す。また、実母の介護生活からも睡眠の重要性を再認識する。 漢方、発酵食、アロマ、呼吸、瞑想、ストレッチなどを取り入れ、日々「質の良い睡眠」を探求しながら、各方面へ発信中。代表を務めるネムリノチカラでは、企業の健康経営セミナーや個人の睡眠相談に応じるなど、睡眠全般についてのサポートを行っている。著書に『眠りのチカラ タイプ別睡眠改善&リッチ睡眠TIPS 101』(みらいパブリッシング)がある