【速報】KTMジャパン、MVアグスタ事業運営について声明を発表「何も変わることはございません」
2024年11月、財務問題による再建手続きを発表したオーストリア・KTM。これを受けて昨年から同社が出資しているイタリア・MV AGUSTA(MVアグスタ)ブランドの今後についても様々な報道が行われているが、KTMジャパンは国内のMVアグスタユーザーに向けて公式声明を発表した。 【速報】KTMジャパン、MVアグスタ事業運営について声明を発表「何も変わることはございません」【画像ギャラリー】
「事業運営に関して、何も変わることはございません」
MVアグスタは第二次世界大戦以前から続くイタリア屈指のバイクブランドのひとつだが、1977年に一度撤退。その後1997年からブランドを復興し、「走る宝石」とも称されるスポーツマシンのラインナップでファンに愛されている。しかし復興後も経営不振によりGEVI、ハーレーダビッドソンなど提携先が安定しておらず、2016年には倒産手続きも踏まれていた。 2023年からKTMを擁するオーストリア・PIERER Mobilityとの提携、アメリカへの販路拡大などが発表され、さらに2024年には新9モデルも発表済。順風が吹く状況といえたが、先月報道されたKTMの財務問題により、MVアグスタブランドの存続についての注目が集まっている。 今回のKTMジャパンの発表では、MVアグスタがイタリア・ヴァレーゼで方針決定、開発、業務が継続されていることを強調。2023年から2024年にかけて経営陣の60%が刷新され、すべての事業において完全に独立していることをあらためて確認し、あくまでMVアグスタはイタリアのメーカーであり「真のメイド・イン・イタリーであると、誇りをもってお伝えする」として、自立したブランドであることを示した。 さらにMVアグスタの2024年販売台数は4,000台、年間成長率は116%で、7月にはすでに2023年通年と同じ販売台数に到達。2024年10月には試乗希望数が前年1年分の総希望数に匹敵するものとなり、多くのファンによって確実に支えられているとした。スペアパーツに関しても、過去7年間に生産されたモデルの99%が入手可能となっているという。 そして2024年にして発表された新モデル9車種は、予定通りのスケジュールで開発を進行中。「事業運営に関して、何も変わることはございません」として、ファンには今後のブランドについて、変わりのないサービスを伝えた。株式保有の状況については策定中といい、「株主の皆様と協力して将来の企業形態を決定し、MVアグスタが成長を続け、それに値する高みに到達することを目指し活動しています」としている。