遺族年金が「5年」で打ち切りに!? 50代会社員の夫の死後、妻の平均寿命までに“必要な金額”はいくら? 不足額をシミュレーション
不足分はどうすればいい?
今回の前提では妻を専業主婦としましたが、会社員であれば、妻自身の給与や退職金、定年後の再雇用などによって「不足しない」結果にもなり得ます。 世帯の現状に合わせた計算の結果「不足する」場合、不足分はどうすればよいのでしょうか? 将来のお金に関する心配を減らすためには、収入と支出、資産と負債の現状を把握した上で、「収入を増やす」「支出を減らす」「運用して増やす」の視点で、できること、できそうなことに取り組む必要があります。 「収入を増やす」方法としては、専業主婦であればアルバイト、パートタイムの仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 「支出を減らす」には、定期的に支払っている、いわゆる固定費をすべて点検し、可能なものは解約、減額する方法が最も効果的です。「運用して増やす」ことも長期的には有効な手段です。NISAやiDeCoなど、運用益非課税の仕組みを夫婦2人で活用しましょう。
まとめ
繰り返しになりますが、実際には世帯の現状に合わせて計算する必要があります。本記事を参考に、今後の支出と収入の種類と予想額を書き出し、貯蓄額を加えて計算してみてはいかがでしょうか。 出典 日本年金機構 遺族年金ガイド 令和6年度版 厚生労働省 遺族年金制度等の見直しについて 執筆者:福嶋淳裕 日本証券アナリスト協会認定アナリスト CMA、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP(R)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本商工会議所認定 1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
ファイナンシャルフィールド編集部