J1札幌、鹿島に3失点完敗 DF岡村大八「J2に降格したら失うものが多い」と危機感あらわ
◆明治安田J1リーグ▽第16節 鹿島3―0札幌(25日・札幌ドーム) 19位の北海道コンサドーレ札幌はホームで、3位・鹿島に0―3で敗れ、2連敗を喫した。 札幌は鹿島対策で普段の3バックから4バックへ布陣を変更して臨んだが、序盤から主導権を握られる苦しい展開。前半40分に鹿島MF名古新太郎に先制点を許すと、後半10分にも名古に2点目を献上した。 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は後半17分に一気に4選手を交代。攻撃のテンポを上げたが、鹿島の堅い守備網を破れず、同42分に途中出場の鹿島FWチャブリッチに3点目を奪われ、力尽きた。 試合後、指揮官は「3失点すべて安い失点だった」と独特の言い回しで悔しがった。この試合の唯一の決定機は前半33分のMFスパチョークのポスト直撃のループシュート。攻撃陣に負傷者が続出という苦しい台所事情を抱えるが、「なかなか相手に脅威を与えるような攻撃ができていなかったのも確かだ」と話した。 ホームで3失点を喫した完敗劇にDF岡村大八は「技術的なミスも多いが、球際が弱いし、(攻守の)切り替えが遅い。明らかに鹿島の方が上回っていた。こういう負け方は本当にありえない」と怒りをにじませた。 この日、最下位の京都が試合がなかったため、順位に変動はなし。シーズン序盤から降格圏内にとどまっている状況に「J2に降格したら本当に失うものが多いし、そこだけは何とかしないようにしたい」と危機感を強くにじませた。 前半戦は残り3試合で、巻き返すチャンスは十分残っている。岡村は「チーム全体でサッカーそのものの質、個人の質を上げていかなきゃいけない。全員で意識を一から変えていかないと」と声を大にした。そしてサポーターへ「2度と情けない試合を見せないようにしたい。皆さんの声援を力に変えてこれからも頑張っていきます」と変わらぬ支援を求めていた。
報知新聞社