7歳で高松空襲を体験した男性が語る「悲惨な記憶」に胸を痛める児童…高松市の小学校で平和講演会【香川】
岡山放送
1300人以上が犠牲となった高松空襲から2024年で79年。平和の尊さを伝えようと、空襲を体験した男性が9月5日、高松市の小学校で戦争の記憶を語りました。 (7歳で高松空襲を体験 池田實さん) 「戦争だけは絶対にしてはならない。戦争に巻き込まれると一瞬にして全てのものがなくなる」 高松市の香西小学校で開かれた平和講演会では、7歳の時に高松空襲を体験した池田實さん(86)が6年生約70人を前に悲惨な記憶を話しました。 (池田實さん) 「爆弾が落ち、大火災が起き、煙が燃え上がり、建物はほどんどが燃え尽きた。7歳だったので生きた心地がしなかった」 1945年7月4日未明。アメリカ軍によって高松市に落とされた「焼夷弾」は、わずか106分で市街地の約8割を焼き、1359人の命を奪いました。辺りは火の海に包まれ、被災者は当時の人口の6割を超える8万6400人に上りました。 あれから79年。池田さんは戦争の記憶を風化させず、平和の尊さを知ってもらおうと、児童たちにメッセージを送りました。 (池田實さん) 「良い戦争が無ければ悪い平和はない。この言葉を送って終わりにします」 (児童は…) 「高松で戦争が起こっていた事実を知って悲しくなった」 「すごく悲惨で胸がぎゅっと締め付けられるようだった。絶対に戦争はだめだと講演を聞いて実感できた」 平和講演会は、高松市内の小中学校で毎年開かれています。
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