トルコCPI、10月は前年比48.58%上昇 高止まり続く
[イスタンブール 4日 ロイター] - トルコ統計局が4日発表した10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比で48.58%、前月比で2.88%だった。ロイターがまとめた予想の48.2%と2.61%をともに上回った。物価抑制で中央銀行が苦戦していることが浮き彫りとなった。 これを受け、一部アナリストは来年まで金利引き下げがないとみられると指摘。シムシェキ財務相は、インフレとの戦いで「硬直性を取り除くには時間がかかる」と認めた。 統計局によると、前年比は教育費と住宅費がけん引して上昇し、前月比は食品とノンアルコール飲料(4.33%上昇)、衣料品・靴(14.32%上昇)が主導した。 9月も前月比が2.97%上昇、前年比が49.38%上昇と予想を上回っていた。 ロイターがまとめた年末までのインフレ率予想は前年比43.6%と中銀予測を上回り、2025年末には25.1%と予想されている。