証拠品紛失、三重県警3人処分 注射器など誤廃棄か
証拠品を不適切に取り扱って紛失したとして、三重県警は6日、本部所属の50代男性警部を所属長訓戒に、警察署所属の40代男性警部補と30代男性巡査部長を所属長注意にしたと明らかにした。いずれも3日付。 県警によると、紛失したのは桑名署が覚醒剤取締法違反事件の証拠品として押収していた注射器1本とビニール袋2枚、鑑定書などの関係書類。注射器とビニール袋は令和3年7月、ごみ捨て場で見つかった。 今年5月に同署で実施した点検で紛失が発覚。事件捜査は継続しているが、誤って廃棄された可能性が高いという。 3人は紛失したとされる期間に同署の担当課に所属し、警部は課長だった。3人は紛失について自らの責任を認め「深く反省している」などと話しているという。 県警は「事件性は認められない」として、3人の立件を見送った。「証拠品の適正な取り扱いや保管などに関する指導を徹底し、再発防止に努める」とコメントしている。