茨城県誘客へ 台湾でPR 渡辺直美さん起用 25年1月、観光やグルメ催し
茨城県は2025年1月、台湾・台北で観光PRイベント「茨城美食遊楽園」を実施する。市町村や観光団体、事業者が観光スポットや食、旅行商品を紹介する。22年2月の「いばらき大見本市」に次ぐ現地プロモーションで、コロナ禍以降、好調な台湾インバウンド(訪日客)の誘致を加速させ、現地で観光地・茨城の定着を狙う。 JRイベントは25年1月24~26日の3日間、台北駅改札前のホールで開催。台湾出身で同県石岡市育ちのタレント、渡辺直美さんがステージイベントで期間中、茨城県の食と観光の魅力をアピールする。 県観光物産協会や自治体、観光施設など約20団体が会場にブースを設置し、春の観光シーズンを見据えた誘客を展開する。県銘柄牛「常陸牛」や干し芋などの試食販売、現地の旅行会社のツアー商品紹介、ゴルフやサイクリング客を対象としたコーナーも設ける。 観光庁の統計によると、茨城県の24年1~9月の外国人延べ宿泊客数は18万8410人(速報値)。前年同期の16万8380人(確定値)と比べ12%増加した。このうち台湾は19%増の3万5520人(同2万9890人)と、順調に客足を伸ばしている。 県は22年8月のジャック広告を皮切りに、23年2月の大見本市、24年9月の観光商談会を台北で相次いで実施してきた。県は一連の取り組みで茨城県の認知度が高まり、訪日客の茨城来訪につながっていると評価。さらなるPRで誘客拡大に弾みをつける考えだ。 県の「台湾いばらき宣伝大使」を務める渡辺さんは12月、英BBC放送の社会に影響を与えた24年版「100人の女性」に選ばれた。県は世界的に知名度が向上している渡辺さんの存在感を活用し、県のイメージアップにつながることも期待している。
茨城新聞社