スペック最強は誰だ!? 日本代表能力値ランキング21~23位。代表定着を目指す男たち【アジアカップ2023】
AFCアジアカップカタール2023に臨む日本代表のメンバーが1日に発表された。サッカーという競技の特性上、彼らの能力を数値化するのは極めて困難であることを承知の上で、今季のスタッツを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは日本代表メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。
23位:細谷真大(柏レイソル) 生年月日:2001年9月7日 市場価値:160万ユーロ(約2.2億円) 2023リーグ戦成績:34試合14得点0アシスト 日本代表通算成績:5試合1得点0アシスト パリ五輪(パリ・オリンピック)世代、そして柏レイソルのエースである細谷真大が、古橋亨梧らを抑えてAFCアジアカップカタール2023の日本代表メンバーに名を連ねることになった。CFの序列では上田綺世や浅野拓磨を下回るが、ここで結果を残すことができれば、その後のパリ五輪や日本代表定着に向けて大きな弾みとなるだろう。 決して大柄ではないが、フィジカルコンタクトでそう簡単に負けない逞しい肉体を持っており、人が密集するボックス内でもきっちりと仕事を果たすことができる。また非凡なスピードも兼ね備えているため、裏への抜け出しからゴールに迫る形を得意としており、とくに所属する柏レイソルではパスセンスに長けるマテウス・サヴィオと阿吽の呼吸を見せている。そのため「攻撃」は「73.6」、「フィジカル」は「68」とJリーガーではトップクラスの数値となった。 しかし、細谷の動きはやや直線的なものが多く、DFを簡単に振り切れないケースもしばしば。先日のアジア杯初戦・ベトナム代表戦でも動きこそあったが、なかなかボールに触ることができなかった。これからさらに怖い点取り屋へと進化するには、DFとの駆け引きや消える動きなど、オフ・ザ・ボールの面における「IQ」を高めていく必要がありそうだ。
22位:佐野海舟(鹿島アントラーズ) 生年月日:2000年12月30日 市場価値:100万ユーロ(約1.4億円) 2023リーグ戦成績:27試合1得点0アシスト 日本代表通算成績:3試合0得点0アシスト 昨年、FC町田ゼルビアから鹿島アントラーズに移籍してブレイクした佐野海舟は、同年11月のワールドカップ・アジア2次予選で日本代表デビュー。その試合でいきなり存在感を放つと、元日に行われたタイ代表との親善試合ではフル出場でアピールし、勢いのままにAFCアジアカップカタール2023のメンバーにも名を連ねた。今後の成長が楽しみな選手の1人だ。 凄まじい勢いで力をつける佐野は「70」という数値からも明らかな通り「守備」に強みを持つMF。運動量と走力に優れ、試合開始から終了まで途切れることなくハードに戦う。なかでもボール奪取力は目を見張るものがあり、素早い反応からクリーンかつ力強くボールを“回収”して「攻撃」につなげてしまう。自ら縦へと運んでいく推進力も申し分なく、まさに現代フットボールには欠かせない存在と言えるだろう。 一方でゴールに関わるプレーの質や量は今後増やしていきたいところ。佐野自身もそうした部分は課題と考えているようで、先輩・柴崎岳の鹿島復帰が発表された翌日の湘南ベルマーレ戦後には「(柴崎の視野の広さや決定的なパスを出せる点は)自分が持っていないものなので、吸収したい」と口にしている。